私の登山は現在3つのパターンがある。一つは山岳部のOBやヴァリエーション好きの仲間と行く「本気の山」次が写真撮影や植物観察をメインとした一人旅の「心の山」、そして最後の山が会社の先輩・同僚達と行く「健康とお付き合いの山」である。「本気の山」では冬に厳しい岩稜を攀ったりするが、「健康とお付き合いの山」では冬は日当たりの良い尾根歩きを好む。寒気と烈風の本気の冬山も魂を震わすものがあるが、薄っすらと積もった雪を踏みながら真っ青な空の下を歩く健康の山も又良いものである。
今日はそんな陽だまりの冬山コースとして三頭山(1,528m)登山の話を紹介しよう。
17日(土曜日)の朝、会社の先輩連中4名はJRで武蔵五日市駅へ。私はマイカー日産X-trailでピックアップに向かう。9時21分過、合流。おにぎり・ペットボトルの水・お茶を積み込んで数馬方面へ。カーブの深い厳しい道を約1時間走って都民の森到着。ここが三頭山登り口だ。登り口は標高約1千m、気温は2度である。10時30分頃登山開始。三頭大滝経由のコースを取る。例年より早い雪は日向では溶けているものの日陰では数センチ残り所々氷になっている。20分程歩いて大滝着。
大滝は半分凍っている。これはオリンパスの標準ズーム(14-45mm)で撮ったものだが、フィルターを使っていないので実際より青みがかった写真になった様だ。
大滝から上の沢沿いの道は静謐だ。薄っすらと積もった雪の上を歩くと正しい歩き方を学ぶ良い訓練となる。後ろ足で蹴るような歩き方をするとテキメンに滑る。腰から体重を前に乗せていく正しい歩き方をしていると滅多矢鱈と滑るものではない。雪道が教えてくれることは沢山あるのだ。私は軽アイゼンなど着けずに雪と対話しながら歩くことをいつも薦めている。
紅葉した落ち葉を取り込んだ氷が綺麗だ。冬の沢筋は彫像の宝庫である。
12時05分三頭山山頂着。雲が南に流れる富士山の雄姿が素晴らしい。ただし逆光なので良い写真にすることは難しいが、一脚を使いシグマの望遠レンズ(50-200mm)の200mm側で撮ってみる。オリンパスの一眼レフを使っているので光学400mm相当なのだがどうだろうか?
北に目を転じれば東京都最高峰の雲取山が見える。雲取山頂上何面の開けた斜面には積雪が見える。
頂上で30分ほど休み午後12時半出発。帰路は鞘口峠へ向かう道をとり途中から森林館へダイレクトに下るルートを取る。駐車場に着いたのは午後2時前。五日市の手前で車を地酒屋野崎酒造に回し銘酒「喜正」を買って帰る。
私は野崎酒造の昔のままの佇まいや喜正の爽やかな飲み口が好きで五日市方面に来る時はできるだけ立ち寄る様にしている。この辺りは都心から近い割には自然と昔からの人の暮らしが残っている中々良い場所である。
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