goo blog サービス終了のお知らせ 

金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

リーダーの器量(8)~国政を担う人達を見て~

2005年12月18日 | リーダーシップ論

先週金曜日12月16日、キャピトル東急ホテルで開催された衆議院議員金子一義君を励ます会に参加する機会があった。金子議員さんとは国務大臣の経験もある岐阜4区選出のベテラン議員さんで今年9月の総選挙で最激戦区の同区を勝ち抜かれた人である。金子議員さんとはちょっとしたご縁から飛騨の温泉でご一緒にお酒を頂く機会がありその関係から今回の励ます会に参加した次第である。励ます会には安倍官房長官、谷垣財務大臣、武部幹事長、竹中総務大臣、中川政調会長等自民党・政府の大物政治家が大勢お祝いに駆けつけてこられて金子議員の政界での重みを改めて認識した。又私にとってこれだけ沢山の大物政治家を一度に目の前にすることは初めてのことだけに興味深いものがあった。

まず大物政治家の方のスピーチを聞いて印象に残る点を挙げてみよう。

  • 話が上手く(内容の良し悪しでは別にして)聞き手を惹きつける力がある
  • 声が良く通る
  • 主役(この場合金子議員)を守り立てながら自分の宣伝もする
  • 政治に対する真摯な気持ちが伝わることがある

人は見た目が9割という本が最近売れている様だが、政治家は実に見た目が10割だろう。いくら内容のある話をしても自信というかオーラのようなものが伝わらないと全くだめなはずだ。と同時にある種の純真さのようなものも伝わらないといけないが、何人かの政治家の方からは純真さのようなものを感じた。

実は私にとって金子議員さんが少人数でお酒を酌み交わしながらお話をする機会があった初めての議員さんであるが、そのフランクで気さくで偉そうぶるところのない人柄には大変魅力を感じた。それまで政治家というものは選挙の時以外は横柄・傲慢な人だろうという印象があったが金子議員さんとお会いして一概にそうとは言えないという気持ちに変わっていた。

ところでこの日の政治家の皆さんのお話の中で一番印象に残ったのは(金子議員さんのお話以外で)、中川政調会長の話である。話というの単純で「自分には孫が5人いる。この孫のために何とか日本を良い国にしたいので自分は政治をやっている」というものだ。しかし中川さんが下駄みたいな顔で真面目にいうと「やっぱりこの人達、国のことを真剣に考えてくれているのだなぁ」という気持ちになるから面白い。

ところで良い国とはどんな国か?一人当たりGDPが高い国か?平均寿命が長い国か?無論それらは良い国の要素の一つではある。しかし最も大切なことではない。最も大切なことは国民が将来に希望が持てる国であることではないだろうか?

最近の調査によれば日本の若者は他の主要国の若者に比べて将来に対する見通しが際立って悲観的であるという。これでは良い国とは言えまい。

国政を担う方々には是非若者が将来に対して明るい気持ちを持てる国を作るべく旗を振っていただきたいものである。それにしても金子議員さんのようにさわやかな人柄と金融面等に詳しい知識を持った方が国政を担っていることを実際に知る機会があったは私にとって幸せであった。それは日本の政治に対して以前よりポジティブな気持ちになったからである。

                                                         以上

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 陽だまりの冬山 | トップ | 男たちの大和を観た »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

リーダーシップ論」カテゴリの最新記事