昨日(6月13日)の米国株は、日本株の大幅下落にもかかわらず、好調な経済データを好感して、ダウは180ポイント(1.21%)、S&P500は23.84ポイント(1.48%)と大幅上昇した。テクニカルにはピークから20%以上下落した日本株はベアマーケット入りした(WSJオンライン)が、一見米国株は疾風の中で勁草となった形だ。
昨日発表された5月の小売売上高は予想を上回る前月比0.6%のプラス。また直前週の失業保険申請数は334千件でその前の週の346千件を下回るとともに市場予想を下回ったことが好感された。
だが昨日の取引高は、相場が活気を帯びていた時期に較べると少なく、機関投資家は現金ポジションを積み上げているとWSJは報じていた。市場関係者は来週のFOMCミーティングで、市場の方向感がもう少し明らかになるを待っているのだ。
話は個人的なことになるが、2,3日前から野村證券が口座を開いているワイフのところに盛んにソニーが発行する社債のセールスの電話をかけてきていた。ワイフが「国債より利回が良いというけれど、どうすればいい?」と聞くので「止めといた方がいい」と返事した。国債より金利が多少高くても、今のソニーの状況を考えるとリスクリターンは見合っていないようだし、先行きの金利高を考えると投資タイミングではない。また証券会社が熱心にセールスする理由は「売れていない」からであ る、と説明。
昨日のシカゴ先物市場で日経平均は470ポイント高だったので、今日(6月14日)の東京市株式市場が大幅高でスタートすることは間違いない。下げ局面の一時的な反発と考えて、売りタイミングととらえるか、底が近いので買い時と考えるか・・・・・
冒頭で「疾風の中の勁草」と述べた米国株だが、この先も勁草であり続けるかどうかは分からない。まあ、もう少しふらつく時がある、と考えるべきだろう。長期的に見て投資して間違いのないのは米国株だが、私は少し前にETF(SPDR S&P500)を一旦売却した。米国株とドル(対円)は今年に入って極めて相関関係が高く、米株高とドル高(あるいは米株安とドル安)が同時進行したので、リスクリターンが2倍になっていたからだ。同じようなことを考えてステップアウトした人が、買いのタイミングを待っているとすれば、米国株が底堅いのだが・・・・・
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