今日(6月26日)の読売新聞のトップは三菱UFJがキャッシュレス決済に力を入れ、スマートフォンでクレジットカード・電子マネーをひとまとめにして決済できる仕組みを来年にも始めるという記事だった。
日本のキャッシュレス決済比率は約2割で、韓国の9割、中国の6割、欧州の5割に比べ相当低い。
政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を4割まで高めたいとしている。
キャッシュレス社会に向けて、スマートフォン上のアプリケーションを充実させることは重要だ。
だがまず重要なことは各種の集金を銀行口座引き落としやクレジットカード決済に替えることではないだろうか?
例えば新聞購読料の集金の問題である。月に一回ほど「現金集金から口座振替に切り替えをお願いします」というチラシが入っていることを見ると、
未だに相当数の人が現金集金で購読料を支払っていると思われる。
現金集金については当然口座振替よりコストがかかる。一度の訪問で集金できなければ更にコストがかかるはずだ。
そのコストは実は口座振替など決済コストを下げている人の負担となっているのである。
新聞販売店にすると長年の慣行があるから、「来月から現金集金はやめました。購読を続ける人は口座振替を選択してください」と
いうことは難しいと考えるだろう。だが集金コストを全購読者で負担するのはおかしい。
もし現金集金を本気で減らしたいなら、集金コストを上乗せして、現金購読者に請求するべきだろう。
先日ネパールを往復した時、広州空港で乗り換えたが、広州空港は少額でも積極的にクレジットカード決済を受け付けるので、
便利だった。海外旅行をすると買い物のたびに小銭が残り困るものだが(ネパールはそれほど電子決裁が進んでいないので、ルピー紙幣が少し残った)、
クレジットカードなどの電子決済が進むと便利になる。
観光日本のためにはもっとキャッシュレス決済を進めるべきだし、そのためには「現金決済はキャッシュレス決済よりコストがかかる」ということを
消費者レベルに徹底することが必要なのではないだろうか?
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