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北朝鮮、平和協定締結なら年率11%を超える経済成長が可能~UBS

2018年06月28日 | 国際・政治

CNBCは、UBSのアナリストのレポートが「北朝鮮が朝鮮戦争を終結させ、平和協定を結び、国を開けば豊富な鉱物資源と教育水準の高い労働力を活かし、経済活動を活発化させると20年後には朝鮮半島全体のGDPの1/4を占めるまで経済力を高めることが可能である」と述べていると報じていた。

現在の北朝鮮のGDPは朝鮮半島全体のGDPのわずか1.1%に過ぎない。しかし北朝鮮には鉄鉱石など豊富な鉱物資源があり、その価値は約4兆ドルと推定されている。これは現在の北朝鮮のGDPの225倍だ。

仮に20年以内に朝鮮半島の1/4を占めるまでGDPが拡大するとすれば、年率換算では11%から17%になるだろうというのがUBSの計算だ。

もっともこれは計算上の話で、現実の北朝鮮は核施設でのインフラ整備が進んでいるという衛星画像をベースにした米国研究機関の発表があり、トントン拍子に平和協定まで話が進むかどうかはわからない。

約25百万人の北朝鮮人の4割は貧困ライン以下にいるといわれている。貧困問題を解決するには、国を開き外国資本の導入で産業を興していくほかないのであるが、国民の利益と金正恩の利益が一致していると限らないことが北朝鮮の最大の問題である。

 

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