昨日(9月9日)の米国株式市場では先週後半から売られていたハイテク株が反発した。昨日の株価上昇率はアップル3.99%、マイクロソフト4.26%、アマゾン3.77%だった。この結果ナスダックは2.71%上昇し、市場全体を表すS&P500は2.01%上昇した。
ハイテク銘柄の値下げが続いたので、buy on dip(押し目買い)が入ったというところだろう。
だがもう少し投資家の心理を掘り下げてみると、GAFAを中心とするハイテク企業に対する「強気の投資家」と「弱気の投資家」の二つの存在に際立っていると私は感じている。
「強気の投資家」の目線で考えると「米国のGAFAに代表される巨大IT(情報技術)企業は独占利潤を数十年も確保できている歴史的にまれな存在だ。 」という見方ができる。この言葉は今日に日経新聞「超富裕層の力 大国並に」(エール大学成田助教授)から引用したものだ(成田さんがGAFAの株にbullishかどうかは知らないが)。
つまりGAFAの利潤が歴史的に稀なものであるとするならば、過去の例から推し量れないペースで株価が上昇するのも不思議なことではない、と判断できる。
一方GAFAといえども企業なんだから永久に勝ち続けることはない、やがて天井をつけるという見方もある。常識的な見方なので「弱気の投資家」と呼ぶのは気が引けるが「強気」との比較では「弱気」となってしまう。
現在のGAFAの株価が適正であるのかどうかは結局後にならないと分からない。だが投資は常に分からないものに対する賭けであり、答の分かったものには特別配当はない。今GAFAに賭けるということはGAFAの技術が既に数十年先の利益まで囲い込んでいると判断するかどうかにかかっているのだろう。
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