金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Life Planning Holder構想(3)確定申告

2015年01月25日 | パーソナルファイナンス

私のLife Planning Holder(LPH)構想というのは、色々なイベントに合わせて自分を取り巻くデータをデジタル化して効率良く管理することを出発点にしている。

例えば年末には年賀状の住所録を整理しながら、交友関係の記録(親密度や関係など)を整備していくという具合だ。この時期は確定申告の時期であり、確定申告に関わる手順や確定申告の記録をLPHに保存しておく良い機会である。そして前年度の支払保険料を見ながら、保険の見直しを考えるなど色々な収支の見直しの機会にすることもできる。

また少々面倒なことを自分で解決しながら、税金の世界を垣間見たり、世の中のIT化に自分を適応させていく機会でもある。

私は数年前からe-taxを利用しているが、慣れるとe-taxでの申告は30分程度の作業で終わってしまう。今年も大体その程度で済んだが、税務署に送信というところで少し手間取った。何が原因か?というとjavaのセキュリティが厳しく、e-taxサイトを「例外的にアクセスするサイト」にjavaで設定する必要があったことだ。

Windowsの場合、java設定に至るには、デスクトップからコントロールパネルを開き、プログラムからjavaの設定を立ち上げる。そして「セキュリティ」タブを開いて、e-taxのURLを入力・・・という作業が必要なのだ。こんなことは滅多にしない作業なのでこちらに30分位時間を取られ、今年は合計1時間の作業になったが、今日の晩飯前には終了した。

私は今年の目標の一つとして「事務処理的なことはできる限り前倒し」「判断を要することは判断材料が揃うまでできる限り後倒し」ということを設定している。私の確定申告はほとんど判断を必要としない「事務処理」なのでかなり前倒しで処理をした(e-taxは1月13日から24時間受付)。

「事務処理を前倒し」にする習慣を身につけることは、色々な点でメリットがある。第一に「やらねばならないことがある」という精神的な負担を軽減する。次に前倒しで処理を行っておくと万一手違いがあった場合でも、リカバリーをする時間があることだ。第三に「第三者への返事」などの場合は相手の負担を軽くして感謝されるということだ。また少々セコイ話だが、確定申告をして税金が戻る場合は早く申告すると早く税金が戻ってくる。「時は金なり」なのだ。もっともこの低金利の時代、少々早くお金が戻ってきても大したカネにはならないだろうが。

LPHに話を戻すと私はクラウド上のフォルダーの下の階層に「26年度確定申告」と名前をつけて確定申告の控(PDF)などを保存している。こうしておくと来年の確定申告を作る場合も簡単だ(前年度の株式譲渡損失などを簡単に調べることができる)。

以上のよなことから確定申告という少々煩わしい作業も考え方次第では、Life Planningを実践する場にすることもできると私は考えている。

 

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同期会3割参加の法則?

2015年01月25日 | 英語・経済

昨日(1月24日)年一回恒例になっている高校(京都教育大学付属高校2期生)の関東地区同期会が新宿サミットクラブであった。参加者は15名。関東地区に住んでいる同期生は47名らしいから出席率は3割強である。この同期会はこれで4年目になるが、出席メンバーに多少の入れ替わりはあるものの、出席率はほぼ3割で安定している。

そんなことから私は「同期会の参加率は3割」という法則があるのではないか?と感じている。

実は会社に勤めていた時も、何回か同期入社の同期会を企画したが、平均的な参加率は3割だった。このことは「ある集団には強い帰属意識を持つグループが3割-4割いるが、その他はあまり強い帰属意識を持っていないかマイナスの帰属意識を持っている」ということを示唆しているのではないだろうか?

もし社会心理学の専門家などでこのような問題を研究している人がいれば、話を聞いてみたい気がする。

ところでインターネットの「何でも調査団」で調べてみると、高校同期会には5割の人が参加したい」と考えている、ということだった。

実際昨日の同期会にも「参加したいけれど、親の病気の問題で行けなくなった」「急に足が動かなくなった」「海外出張」などの止むを得ない理由で参加できない人が何人かいた。これらの人を加えると私達の高校同期会の参加希望率は4割程度、ただし実際の参加率は3割程度というのは妥当な数字かもしれないと私は考えている。

 

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生産性を飛躍的にあげる名簿類のスキャン取り込み

2015年01月24日 | デジタル・インターネット

昨日(1月23日)BSプレミアム「団塊の世代」が取り上げたのが「老後を快適に過ごす整理」。これは家庭内に溜まっている「使わないもの」を処分し、快適な生活空間を確保するという話で、「処分ルール」を明確にするというところが参考になった。一番簡単なルールは5年以上(台所まわりは2年)使っていないものを捨てる基準にするというもの、これは使えると思う。

モノと合わせて整理していきたいの情報だ。家庭内の情報は通常本やパンフレット類などの形で蓄積されている。これも2年ルールか5年ルールでばっさり処分したいところだが、情報の中には滅多に使わないけれど、ある日突然必要になるというものがある。例えば「火災保険の約款」などだ。昨年大雪で自宅のガレージが破損した時は、約款を引っ張り出して調べてみた。この時は簡単に約款を引っ張り出すことができたが、場合によっては書類探しに四苦八苦する可能性があると感じた。

このように「滅多に使わないが必要になることがある」「書類自体に価値はなく(有価証券でない)、コピーで良い」「必要箇所だけ見れば良い」という類の書類を効率的に管理する方法は何か?というとPDFにしてパソコン経由でクラウドコンピュータ(たとえばグーグルドライブやエバーノート)に保存しておくことだ。

そのメリットは次の点だ。

「クラウド上にあればPC、タブレット、スマートフォンなどあらゆるディバイスから取り出せる」

「キーワードで必要箇所を簡単に取り出すことができる」

少量の書類であれば「撮影する」「複合プリンターのスキャナー機能でスキャンする」ことでPCに取り込むことが可能だ。

しかし大量の書類を取り込むとすれば、スキャナー専用機を使うことになるだろう。私はたまたまある社団法人の事務局を担当していることもあって、自宅にスキャナー専用機を置いている。そのスキャナーを使って、情報管理・検索の生産性を飛躍的にあげる方法を一部紹介したい。

これはあるNPO法人の「講師リスト」をスキャナーで取り込むところだ。80ページほどの紙を両面スキャンして約1分ほどでPDF化することができる。

PDF化した資料はPDFの検索機能で調べたい言葉(この場合は「生きがい」)に該当する講師を簡単に検索することができる。この作業をページを繰りながら行うとどれだけ時間を要するか分らない。

紙ベースの会社のOB会名簿などもばらして、スキャンし、PDF化しておくと便利だ。急に「誰がどこに住んでいるか?」など調べたくなった場合でも、紙の名簿では自宅に戻らないと見ることができないが、クラウド上の名簿であれば、スマートフォンからでも見ることができるからだ。

ということで、このような書類・資料は「スキャンしてPDF化する」ことで、生産性を飛躍的に高めることができるのである。

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Evernote上のFAX PDFを簡単に操作する

2015年01月23日 | デジタル・インターネット

少し前にインターネットファックスをEvernoteで受け取るとその後の管理や保存だ簡単だ、ということは既にブログに書いた。

この方法を使い始めて、しばらくすると時々ファックスが反対向けに入ってきて使い難い場合があることに気がついた。そこでEvernote上でPDFを簡単に回転させる方法はないか?と探していたところ、Foxit Readerという無料のPDFソフトを使うと簡単だということが分った。

Foxit ReaderはEvernoteのホームページから簡単にダウンロードすることができる。

Foxit Readerをダウンロードした後は、操作したいPDFファイルの上でマウスを右クリックすると「開く」という項目が出てくるので、クリックする。そうするとFoxit Readerが立ち上がり、PDFの回転操作ができる。

Foxit Readerはその他色々使えそうだが、それは今後活用した上でまた報告したい。

なおインターネットファックスをPDF形式で取り込まず、JPEGなどで取り込んでいる場合は操作ができないので要注意だ。

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【イディオム】Fact of life 中国の成長鈍化

2015年01月21日 | 英語・経済

昨日発表された中国の昨年のGDP成長率は7.4%だった。これは中国政府の目標とした7.5%より低く、1980年以降で最低のレベルだった。また今世紀に入って中国経済の成長率が政府計画を下回ったのは初めてのこと。

The solowdown has long been a fact of life in China(成長鈍化は長い間、中国の動かし難い現実であった)とWSJは述べている。中国政府はここ数か月「新しい正常」new normalという言葉で、成長鈍化を受け入れるように促してきた。成長鈍化もnew normalであり、政府計画どおりに経済成長が進まないのもnew normalであろう。

中国の今後の経済成長率は更に鈍化することが予想される。IMFが今月発表した予想では2015年度が6.8%(昨年10月予想比0.3%ダウン)、2016年が6.3%(同0.5%ダウン)だ。

(資料はIMFホームページより抜粋)

New normalといえば、中国経済の成長エンジンが僅かではあるが、資本財投資から消費にシフトしている。また全体では賃金の上昇が経済成長率より高いのも消費主導型経済に向かう兆候を示しているので、評価するべきことだろう。

中国が環境汚染問題や都市・地方の格差拡大を無視した経済成長路線から、質を伴った経済成長を目指すことは歓迎できる話だ。

ところで資産運用の観点から見ると、このしばらくの間高い成長率が見込めるところは、中国、インド、アセアン5か国、米国位になってきた。一時BRICsという言葉は今では死語同然。ロシアとブラジルは完全に成長クラブから脱落した。宴の時期は短い。IMFの予想では2015年度のインドの経済成長率は中国を上回っている。中国の成長鈍化は一時的な現象ではなく、永続的な現実だろうと私は考えている。

中国が成長鈍化をfact of lifeとして受け入れざるを得ないように、我々日本にも受け入れなければならない厳しい現実があるはずだ。例えば増加し続ける社会保障費と国の借金の問題だ。厳しい現実を受け入れ、new normalを模索する中国の姿勢は評価するべきところがあるだろう。

 

 

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