見聞きした意見?
自民党憲法改正草案を読む/番外210(情報の読み方)
2018年04月25日読売新聞朝刊(西部版・14版)。セクハラ事件を起こした福田財務次官が辞任したニュースの「社会面」の記事。
そこにこんな部分がある。
麻生の「いろいろだご意見がある」を踏まえて、財務省の担当者が答えた、ということだが、そういう「答え」でいいのか。そういう「答え方」を許せば、あらゆることが「いろいろご意見がある」ですんでしまう。
その「ご意見」の発言者はだれなのか、それを聞いて麻生はどう反論したのか。その意見について反対ならば、それをそのまま麻生が言うはずがない。その意見に「同調」しているから、それをそのまま「公言」するのだ。
批判されると、それは自分ではやっていない、と言い張るのは、いわゆる「とかげのしっぽきり」の「流用」である。「自分は言っていない。言ったの他人だ」というのは、「自分はやっていない。やっていないのは財務省の職員だ(部下だ)。自分には責任がない」というのと同じである。
「女性記者にはめられた」という表現そのものがセクハラである。女性記者はセックスを利用して取材していると断定することになる。
たとえ女性記者が福田に言い寄ってきたとしても、「そういうお誘いはお断りします」と言えばすむことだろう。なぜ「おっぱいさわっていい?」というような受け答えをしないといけないのか。逆にテレビ朝日を叱責すればいいのではないのか。叱責する必要があるのではないのか。それこそ、福田の方が発言を録音し、テレビ朝日はこんな悪質な取材方法をとっていると告発すればいいだろう。
ある意見に対して、「同調」しているときは、それをわざわざ言わない。紹介するのはそれが正しいと思うからである。その意見に対して批判があるかぎりは、「いろいろご意見がある」ではおわらない。私がいま書いているように、その「ご意見」には賛成できないとつけくわえるのが一般的なやり方である。
こんな「釈明」を許していいはずがない。野党は、その後、その担当者に対して、どう詰め寄ったのか。「釈明」を受け入れたのだとしたらあまりにもだらしがない。マスコミも、そういう「釈明」を受け入れていることがおかしい。セクハラ被害の当事者の側のマスコミはもっと毅然と犯罪に向き合い、追及しないと、今後さらにセクハラが拡大することになる。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
アマゾンや一般書店では購入できません。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168072977
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松井久子監督「不思議なクニの憲法」上映会。
2018年5月20日(日曜日)13時。
福岡市立中央市民センター
「不思議なクニの憲法2018」を見る会
入場料1000円(当日券なし)
問い合わせは
yachisyuso@gmail.com
自民党憲法改正草案を読む/番外210(情報の読み方)
2018年04月25日読売新聞朝刊(西部版・14版)。セクハラ事件を起こした福田財務次官が辞任したニュースの「社会面」の記事。
そこにこんな部分がある。
麻生財務相は閣議後の記者会見で「セクハラは被害女性の尊厳や人格を侵害する行為で、決して許される話ではない」と述べる一方で、「(女性記者に)はめられて訴えられているんじゃないか、いろいろご意見がある」とも発言した。
この発言に対し、同日午後に国会内で開かれた野党合同のヒアリングでは批判が集中。同省の担当者は「大臣が見聞きした意見を紹介したもので、ご自身の意見を表明したのではない」と釈明に追われた。
麻生の「いろいろだご意見がある」を踏まえて、財務省の担当者が答えた、ということだが、そういう「答え」でいいのか。そういう「答え方」を許せば、あらゆることが「いろいろご意見がある」ですんでしまう。
その「ご意見」の発言者はだれなのか、それを聞いて麻生はどう反論したのか。その意見について反対ならば、それをそのまま麻生が言うはずがない。その意見に「同調」しているから、それをそのまま「公言」するのだ。
批判されると、それは自分ではやっていない、と言い張るのは、いわゆる「とかげのしっぽきり」の「流用」である。「自分は言っていない。言ったの他人だ」というのは、「自分はやっていない。やっていないのは財務省の職員だ(部下だ)。自分には責任がない」というのと同じである。
「女性記者にはめられた」という表現そのものがセクハラである。女性記者はセックスを利用して取材していると断定することになる。
たとえ女性記者が福田に言い寄ってきたとしても、「そういうお誘いはお断りします」と言えばすむことだろう。なぜ「おっぱいさわっていい?」というような受け答えをしないといけないのか。逆にテレビ朝日を叱責すればいいのではないのか。叱責する必要があるのではないのか。それこそ、福田の方が発言を録音し、テレビ朝日はこんな悪質な取材方法をとっていると告発すればいいだろう。
ある意見に対して、「同調」しているときは、それをわざわざ言わない。紹介するのはそれが正しいと思うからである。その意見に対して批判があるかぎりは、「いろいろご意見がある」ではおわらない。私がいま書いているように、その「ご意見」には賛成できないとつけくわえるのが一般的なやり方である。
こんな「釈明」を許していいはずがない。野党は、その後、その担当者に対して、どう詰め寄ったのか。「釈明」を受け入れたのだとしたらあまりにもだらしがない。マスコミも、そういう「釈明」を受け入れていることがおかしい。セクハラ被害の当事者の側のマスコミはもっと毅然と犯罪に向き合い、追及しないと、今後さらにセクハラが拡大することになる。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
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「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
アマゾンや一般書店では購入できません。
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松井久子監督「不思議なクニの憲法」上映会。
2018年5月20日(日曜日)13時。
福岡市立中央市民センター
「不思議なクニの憲法2018」を見る会
入場料1000円(当日券なし)
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