所属するUFJ銀行陸上部が今月いっぱいで解散する大南敬美選手は、この試合に大阪国際で失敗したお姉さん(博美選手)の分まで頑張るつもりだったのでしょう。しかし、左膝を故障しているらしくテーピングが痛々しい。30キロ過ぎまでは必死でトップ集団に食らいついていたものの、やはり優勝争いに加わるには無理があったみたい。
30キロ過ぎの坂で大南選手は遅れる。意外だったのは、渋井陽子選手も前に出た原裕美子選手らについてゆくことができず、以後、ズルズルと後退していったこと。しきりに鼻に手をやっていたのは、風邪を引いたのか。
レースを盛り上げたのは1、2位を争った原選手と大島めぐみ選手。
大島選手は、一時は渋井選手とともにトップから離され、渋井選手よりもさらに順位を下げていたのに、やがて調子を取り戻し36キロ過ぎでは、先頭をゆく江田良子、原裕美子選手の2人に追いつき、そのまま抜き去ってしまった。
「もはや勝負はこれまでか」と思われましたが、そこで原選手が必死で追いすがる。かなり前から苦しそうな表情を見せていたので、どこまで頑張れるか見ものといった感じで見ていました。
ところが、意外にも(失礼)、38キロ付近でこの原選手がスパート。大島選手に追いつくスキを与えず、そのままゴールインしてしまった。初マラソンで2時間24分19秒! 恐るべき23歳。
大島選手も6秒遅れの2位とはいえ、素晴らしい闘争心を見せてくれました。
マラソン応援の後、用があって近所の高千穂遙さんのお宅へ。
途中、ハリウッド化粧品の工場跡(今はマンションが建っている)を通りかかると、早咲きの桜が咲いている。まだ3分咲きぐらい。
「ハリウッドの桜」と近所では呼んでいます。「大寒桜(だいかんざくら)」という種類だとか。
冷たい風に震えていましたが、春はすぐ近くまで来ていると感じさせてくれました。(画像をクリックすると大きくなります)
高千穂さんちで話していて、粉瘤は新井素子さんが派手なのをやっていたことを指摘される。
そういえば『もとちゃんの痛い話』(角川文庫)に、手ごわい親知らずを抜いた話やなんかと一緒に書いていたような……。
同病の方が近くにいらしたことを思い出し、なんだかずいぶん楽になりました。高千穂さん、新井さん、ありがとね。