惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

プラハ便り

2005-03-29 21:06:02 | 日記・エッセイ・コラム
 天気予報ハズレ。
 晴れてポカポカ陽気になるといっていたのに、一日中黒い雲が空を覆い、冷たい北風が吹く。気温は平年並みだったらしいのですが、大変寒く感じられました。
 関東地方では、どうやら気圧の張り出しが北に偏り、等圧線が東西に並ぶ「北高型」になっていたようですね。
 これでは今日も桜が咲くわけにはいきません。明日はどうかな?

 プラハの幸重善爾さんから、昨日届いたイースターのお便り(イースターエッグの画像付きでした)――


 楽しい復活祭を!(チェコ語ではヴェセレー・ヴェリコノツェ!Vesele Velikonoce ! )

 毎年e-mailのイースターカードを気に入っていただいているようですので、今年も送らせていただきます。

 今年は例年より早く今日(3月28日)がイースターの月曜日です。体調がよくないローマ法王ヨハネ・パウロⅡ世は今年は祝典行事に出席しませんでしたが。
 敬虔なカソリックの国お隣ポーランドと違い、神の存在を信じていない者の確率がヨーロッパで最も高いチェコでは若者にとってイースターは「単なる休日」です。それでも伝統にのっとった復活祭の行事はあちこちで行われています。

 もっとも、本業のシナリオ執筆が遅れているぼくは祝日も外に出ず、シコシコと仕事をする……はずです。

 今年、久々に監督作を撮ることになりまして、現在その脚本を書いています。
 お寺を追い出されたわんぱく小僧が山で山姥に遭い、和尚から餞別にもらった四枚のおふだで難を逃れるという日本の昔話「四枚のおふだ」を十二分間のアニメにします。

 人形アニメではなく切り紙アニメになるのが当初は残念でしたが、デザイナーがこちらの希望に沿った良いデザインを出してきたので、やる気が出てきました。
 (切り紙アニメとは紙に描いた絵をパーツごと(頭、胴、手、足等々)に切り抜いて、それをアニメーターが少しずつ動かしコマ撮りするという技法で、セルではなく紙に描くのでデザイナーのスタイル(筆致)がそのまま使えるという利点があります)

 因みにこれはぼくが働いているスタジオが企画しているTV用アニメシリーズ「世界の昔話」のパイロットで、日本の昔話は他に「竹取物語」「猿蟹合戦」「ものぐさ太郎」がラインナップに入ることになっています(とりあえず脚本化はします)。

 私生活は相変らずまったく冴えませんが、仕事の方は山積み状態で、ありがたいことだと思っています。

 森下さんの春が楽しく充実したものでありますよう。

  ――幸重善爾拝

 追伸 森下さんの日記を読んで、Amazon.co.jp に吾妻ひでおさんの『失踪日記』を注文しました(送料が本代と同じくらいするのが涙涙ですが)。来週辺りには届くはずなので、ワクワク、とても楽しみにしています。


 法王は声が出せず、大変なようですね。早く快復されますように。
 日本ではクリスマスが定着したのに、謝肉祭も復活祭も無縁なので、どんなお祭りなのかよくわかりません。どうせなら、あれもこれも賑やかにやればいいのに(カーニバルはやっている商店街があるかな?)。
 幸重さん、ありがとうございました。素敵な作品が出来るよう、遠い空からエールを送ります。

 (株)アークシステムの「野川桜ライトアップ情報」
 毎日、チェックしてくださいとのことです。