一日、雨。
もう少し暖かい雨になるかと思いましたが、気温はあまり上がらず。これでは桜の蕾も膨らまなかったのではないでしょうか。
もう少し暖かい雨になるかと思いましたが、気温はあまり上がらず。これでは桜の蕾も膨らまなかったのではないでしょうか。
夕方、傘を差して散歩に。
甲州街道へ出る小道を歩いてゆくと、向こうから母親に手を引かれた4歳ぐらいの男の子がやってきます。レインコートを着て、傘を差し、足にはゴム長。雨の日の完全装備です。
すれ違う手前で、男の子は道路にできた浅い水たまりの中に立ち止まりました。ゴム長なので大胆です。
母親もつられて足を止める。男の子はじっと足元を見ています。と、突然、右足を振り上げ、思い切り水面を踏みつけたのです。
パッシャーン!
水が撥ね散ります。当然、手をつないでいた母親の足にもかかる。
「何やってんの! お母さんのズボン、こんなになっちゃったじゃないの!」
母親は叱りつけたのですが、その声はどこか楽しそう。私は通りすぎながら、つい声を出して笑ってしまいました。母親は微笑んで、私に会釈。
水たまりで立ち止まった男の子に付き合う母親はえらいですね。子どもの好奇心に寄り添っている。水を撥ねかけられても本気では怒らなかったのも、子どもの心となかば同化していたせいでしょう。
その後の散歩はずっと気分が良かった。