つつじヶ丘の本屋さん「書原」までは片道4500歩。散歩にはちょうどの距離ですが、店内をウロウロしていると往復2時間近くかかってしまう。普段は少し余裕のある時にしか出かけられません。
今日は特に余裕があったわけではないのですが、ともかく出かけて新書の棚に平積みされていた山村修『書評家〈狐〉の読書遺産』(文春文庫)を手に取る。大阪の石橋さんがメールで「森下雨村の『猿猴川に死す』の書評が載っている」と教えてくださったのです。
この本の文章は〈文学界〉に「文庫本を求めて」というタイトルで連載されたものだとか。くだんの評は『猿猴川に死す』が小学館文庫と平凡社ライブラリーに収められた時のもの。「ここは仙境か。こんな町。こんな川。こんな日々。……」とある。嬉しい。
石橋さん、ありがとうございました。
吾妻ひでお『逃亡日記』(日本文芸社)はマンガコーナーにビニールで巻かれておいてあったのでてっきりマンガ本かと思ったら、マンガは「まえがき」と「あとがき」の部分だけ(ちょっぴり)で、あとは吾妻さんへのインタビュー。ダマされたようで気分がよくありません。中味が確認できる状態で売って欲しかった。
〈日経サイエンス〉では3月号から「変わりダネ植物誌」という連載が始まっています。藤田雅矢さんが文と写真を担当して、世界各地の珍しい植物を紹介してくれるらしい。
1回目は南アフリカの植物。コノフィツムは『ひみつの植物』(WAVE出版)にも出てましたっけ。