ここは昨年も利用させてもらったのですが、うっかり土曜日に出かけたため暖房が切れていて大層寒い思いをしました(全館を空調しているため、他の階が休みの土曜日にはエアコンが止まってしまうらしいのです。係の方が気をつかって電気ストーブを用意してくれました)。
でも、今日は平日だから大丈夫。空いているので独占状態なのも快適です。
午前11時半から閉館の午後5時近くまで、あれこれと雑誌をひっくり返しているうち、〈オール読物〉2006年8月号に掲載された坂東真砂子さんの「六部さま」という作品に〈新青年〉編集長・森下という人物が登場するのに遭遇。ちょっと驚きました。作中の森下編集長はベレー帽をかぶっているのですが、そういえば森下雨村にそんな写真があります。きっと坂東さんも同じ写真を見ていたのだろうな。作品での役どころはやや重要な脇役といったところ。
午後2時、いったん休憩と決めて遅い昼食をとりに資料館の外へ。要町通りを池袋駅の方にあるいてドトールコーヒーの地下にあるスープカレーの店「心」に入りました。
ここは昨夜、SF評論家でもある精神科医のKさんに電話をして教えてもらったところ。Kさんはこの界隈のおいしいところをよく知っているようだ。
スープカレーは、名前は聞いていたのですが、食べるのは初めて。いちばんオーソドックスそうな「大麦豚と大根のカレー」というのを注文してみました。
深皿にサラサラのカレースープが入っていて、具は大きな大根とじゃが芋、人参、それに豚の薄切り肉という取り合わせ。別皿のご飯をスプーンですくってスープに浸して食べます。ルーをのせるカレーとは違って、カレー味のおじやという雰囲気ですかね。
テーブルの籠にはナイフとフォークが入っていましたが、スプーンは先割れなので、これだけで具も切り分けて食べることができそう。私は難なくスプーンだけで食べ終えました。
じゃが芋が特に美味しい。もちっとしていて、表面は少し焦がしてあるのでしょうか、香ばしさが口中に広がります。スープもあっさりしていながら、コクがあり、もちろんカレー特有の香りと辛さも。とても気に入りました。
カレーのせいで体がポカポカと温まったので、資料館への帰途はコートを着ずにセーター姿で。
いいものを食べさせてもらいました。Kさん、ありがとう。