惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

紫式部

2009-09-26 20:33:20 | 草花
Murasaki0909a 本日のステレオグラムはムラサキシキブ。この季節、あちこちで紫色の実を輝かせています。

 この植物にも、もちろん、花は咲くのでしょうが、気にとめたことがありません。実がなってから「お、ムラサキシキブ」と気づきます。葉っぱとか、特に特徴があるわけでもなく、実がなるまでは何の木だかよくわからないもんなあ。
 そんなふうに考えてみれば、少し気の毒かも。

 でも、この実の色。じっと見つめていると目の奥に染み入ってくるものがあります。光の波長のせいなのでしょうか。寂しいような、心地よいような……。

 〈小説推理〉11月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • 長谷敏司『あなたのための物語』(ハヤカワSFシリーズJコレクション)
  • 谷甲州『霊峰の門』(早川書房)
  • 神林長平『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』(早川書房)
 3冊とも早川書房で、すべて日本人作家というのも異例。こんなこともあります。
 長谷さんの『あなたのための物語』は、今のところ、今年一番の話題作といって良い出来栄え。