午後、都心へ出てまず本郷の弥生美術館。『昭和少年SF大図鑑――S20~40'ぼくたちの未来予想図』展を見ました。
一歩、足を踏み入れると「おお、これぞまさしくボクが夢見た未来!」という絵の数々。小松崎茂や高荷義之さんが少年誌に描いた未来図が、私の未来観を決めてしまったのだということを痛感しました。ここに描かれる未来に比べると、実際の21世紀は何ともワクワク感が不足していて……。
2階では大伴昌司さんが〈少年マガジン〉誌で展開した「大図解」中心の展示。大伴さんへの資料提供者として、野田昌宏さん、伊藤典夫さんにも解説は及んでいました。
私のような者にとっては、かつて慣れ親しんだものの再確認なのですが、これを初めて見る人たちはどう感じるんでしょうねえ? 同展は今月27日まで。
その後、青山墓地へ行って星新一さんのお墓参り。
9月6日は「ホシヅルの日」――星さんのお誕生日なのです(今年は83回目)。
墓地のほぼ中央にある星家の墓所に、新井素子さん以下約10人が集まって、星さんにご挨拶と、この1年の報告をしました。
その後、娘さんの星マリナさんに香港の子ども向け科学雑誌〈児童的科学〉50号(どうやら今年の6月号らしい)を頂戴しました。この雑誌には毎号、星さんのショートショートが中国語で掲載されているようです。50号の掲載作は「夢的時代」。これは原題そのままといっていいですね。