昨夜は日比谷の東京會舘にて第14回大藪春彦賞+第32回日本SF大賞の「徳間文芸賞」贈賞式。
受賞されたのは次の方々(敬称略)――
- 大藪春彦賞:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉社)
- 日本SF大賞:上田早夕里『華竜の宮』(早川書房)
- 〃 特別賞:横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』(ピラールプレス)
- 〃 特別功労賞:故・小松左京
写真は右から、沼田さん・上田さん・横田さん・小松さんの奥さまとご子息。
受賞の言葉で、SF大賞の上田さんと横田さんがともに小松左京さんのことを熱っぽく語られたのが印象的でした。
上田さんは小松左京賞を受賞した時、小松さんに「良い作品をありがとう」とお礼を言われて以来、作家活動の節々に小松さんがいらした、と。
横田さんは、大恩ある小松さんと同時に賞をいただくのも今回だけのことと思うと感慨深い、と。
またまた小松さんのことを思い出してしまいました。
思えば、SF大賞を設定したのは小松さんでした。当時の徳間康快社長に掛け合った際は「賞金とパーティーをお願いします。あとはSF作家クラブでやります」ということだったとうかがっています。それを受けてくださった徳間社長も豪傑でした。