立て続けの稲光、全天に轟き渡る雷鳴。叩きつける雨。典型的な夕立でした。
おかげで気温がぐんと下がりました。午後2時には今日の最高気温36.8℃だったのが、雨の後は25.4℃。10度以上も低下しました。
明け方の気温が28.6℃までしか下がらなかったので、これが今日の最低気温。いやあ、ありがたい。
でも、落雷のため京王線は主要区間が長時間にわたってストップしています。信号が故障したらしい。これは迷惑だったな。
今日は9日(金)夜にベルサール飯田橋駅前でおこなわれた第4回創元SF短編賞贈呈式&トークショーの模様を簡単にお伝えします。
第4回創元SF短編賞の正賞は宮西建礼さんの「銀河風帆走」。『年間日本SF傑作選 極光星群』(創元SF文庫)ですでに読めます。
写真は贈呈式と、選考委員による選考報告などの後、宮西さんを壇上に招いてのトークショーの様子。
左から、東京創元社の小浜さん、選考委員の大森望さん、宮西さん、選考委員の、円城塔さん、同じく日下三蔵さん。
宮西さんが好きなSFはクラークと、お母様が読んでたブラッドベリだとか。
ちなみに、マイクの持ち方がユニークだと円城さんから何度も注目されてました。ずっとこの持ち方で通してたから、これが彼の型なんでしょうね。
続いて、各選考委員賞の受賞者3人を壇上に招いて。
中央左から、日下三蔵賞の高槻真樹さん、大森望賞の鹿島建曜さん、円城塔賞の与田Keeさん。
高槻さんの作品「狂恋の女師匠」は溝口健二の失われたフィルムを巡るSFミステリー。日本SF評論賞とのダブル受賞は忍澤勉さん、渡邊利道さんに次いで3人目ですね。
鹿島さんの「The Unknown Hero:Secret Origin」はアメコミヒーローもののパロディだとか。ご本人は「いちばん書きたいものを書いたらこうなった」とおっしゃってました。
「不眠症奇譚」の与田Keeさんはずっと写真をやっておられたとかで、行き詰まりを打破するために言葉の世界に挑んだとおっしゃってました。円城さんによれば「これが日本人のもの?」というような幻想小説だそうです。
こじんまりしたセレモニーだったせいか、登壇された方々の人柄なのか、創元社のカラーなのか、和気藹々として、しかも真摯な言葉が行き交う、気持ちのよいトークショーでした。