終日曇って、気温も低め。花冷えのお天気です。
それでも、野川の桜はほぼ満開に。
散歩の途中で写真を撮ったりしていると、1人でお花見らしいご婦人に「ちょっとお願いしたいんだけど」と声をかけられました。
「なんでしょう?」と訊くと、持っているデジカメの調子が悪いというのです。
「充電して持ってきたけど、撮れないのよ。見てもらえる?」
渡されたデジカメの電源を入れると、「日時を設定してください」と表示が出ます。
このせいかと思い、日付と時間を設定して返しました。
「これでどうでしょう?」
ご婦人は構えてディスプレイに桜の木を映し、指先に力を……。画面は消えてしまいます。
「駄目ですかねえ」と、私が受け取って電源を入れ直し、シャッターを押すと、問題なく撮影できます。
また戻して、ご婦人が構えているのを見ると、指先はシャッターではなく電源スイッチの上に。
撮ろうとして、電源を切っていたんですね。これでは撮影不可能。日時の設定もしていなかったということは、買ったばかりで触り方もよくわかっていなかったのでしょうか。
でもまあ、無事、撮れることになって、良かった、良かった。