亡くなっていたんですね。先月24日に逝去。享年73。
なぜ、今ごろ、知ったかというと、最近の習慣で、散歩の途中、ブックオフの500円CDの棚を覗いたのです。そしたら、『The Very Best of Bobby Vee』なるCDが目にとまり、「おお、なつかしい!」と思ったのでした。
で、帰宅して、ベテラン歌手の消息を知ろうとググッたところ、つい最近、亡くなったとの報に接したというしだい。
1960年代初頭に大活躍したポップ・シンガー。ビートルズが登場する直前から数年間が全盛期で、ちょうど私が洋楽を聞き始めの頃に出会ったのでした。
なじみやすいメロディーと軽快なリズムの曲の数々は、私の好みにぴったりで、「さよならベイビー」や「燃ゆる瞳」など、今でも口ずさめます。
「さよならベイビー」はキャロル・キング作曲。彼女やポール・サイモンなどが若い頃に曲を売り込んでいたのがブロードウェイにあったブリル・ビルディング(ティン・パン・アレーの一角だと思います)の音楽出版社で、当時、「ブリル・ビルディング・サウンド」と呼ばれる一大潮流を作り出していたそうです。
ソニー&シェールのソニー・ボノ、バート・バカラック、フィル・スペクター、ローラ・ニーロなども仲間たち。私にとってのアメリカン・ポップスの中核だといっていいでしょう。
そんな、アメリカン・ポップスの一時代を代表するようなボビー・ヴィーの死も、日本ではほとんどニュースにならなかったんですね。我が家でとっている新聞に載っていれば、見逃すはずはなかったのに。
でも、名曲は不滅。これからもずっと聴いてゆくつもりです。