昨日の続きですが、最初の4月19日の安倍総理の発言が衆院のホームページに掲載されたので、確認のため引用しておきます――
- ○安倍内閣総理大臣 そもそも、そもそもという言葉の意味について、山尾委員は、初めからという理解しかない、こう思っておられるかもしれませんが、そもそもという意味には、これは調べてみますと……(山尾委員「調べたんですね」と呼ぶ)辞書で調べてみますと、辞書で念のために調べてみたんですね。念のために調べてみたわけでありますが、これは基本的にという意味もあるということもぜひ知っておいていただきたい。
そもそもという意味においては、私ももちろん、それは最初からという意味もあれば基本的にと、これは多くの方々はもう既に御承知のとおりだと思いますが、山尾委員はもしかしたらそれを御存じなかったかもしれませんが、これはまさに基本的にということであります。
で、この発言は、自分で辞書を引いた上でのものではなかった、と。
日本語は主語のない発言や文章が成立するわけですが、だからといって、主語があいまいなわけではありません。脈絡を聞き(読み)とる能力を共有しているので、なくても了解できるのです。
安倍首相の「調べた」を、誰か第三者が調べたと受け取る人は、普通、いないでしょう。もし、誰かに調べてもらった結果を受け売りするとすれば、そのことを断るはずです。
ひどい発言ですし、今回、閣議決定された答弁書も、どういうやり方で総理が「調べた」のかに触れていないので、答弁になっていないと思います。あきれました。情けなくてたまりません。
写真は、今朝の我が家の庭の入り口。
このところの高温でオウバイの枝がぐんぐん伸び、おまけに雨で濡れたものだから、低く垂れさがってしまいました。腰を折り曲げて、しゃがむようにしてでないと通れません。
ということで、急遽、剪定しました。
いずれやらねばと思っていたのですが、植物にうながされて否応なしにとりかかることになりました。
おかげでスッキリ。通りやすくなりました。
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