惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

継子の尻拭い

2015-09-27 21:07:36 | 草花

 勉強中のマイクロバイオーム関連の報道がありました。神経難病である多発性硬化症を招いているのは腸内細菌叢とみられるという研究がなされたというのです。

 知ったのは今日の毎日新聞朝刊記事でしたが、発表もとの国立精神・神経医療研究センターのブレスリリースを見ると、今月15日に公にしています。

 これによると、多発性硬化症の患者の腸内細菌は種数や多様性の度合いにおいては健常者と違いが認められないものの、細菌種の構成が異なっている(細菌叢の構造異常)のだそうです。
 さらに具体的にいえば、減少している細菌種が19種、増加している細菌種が2種見いだされています。減少種では、特に、クロストリジウム属の2種(Clostridia Cluster group ⅩⅣaとgroup Ⅳに属する菌)が目立つとか。

 多発性硬化症は中枢神経系の慢性炎症性疾患で、自己免疫疾患の一つと考えられています。それが腸の細菌叢の変化と関係しているというのは、ちょっとした驚き。
 しかし、腸と脳の関係は意外と深く、腸内細菌叢に我々の気分が左右されているという研究結果もあります。
 自分の感情が細菌に操られている――というと言い過ぎかもしれませんが、それに似たことさえ起こっているようなのです。

 今日の花はママコノシリヌグイ。

 タデ科の1年草。恐ろしい名前とは裏腹に、米粒のような花が愛らしく、ついつい写真に撮りたくなります。
 ただ、茎に生えている鋭いトゲが難物。今日も指先に2本も刺さってしまいました。



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