昨日の日記にある「日立目白クラブ」は日立グループの社員・家族のための福利施設で、普段、一般の人は立ち入りできません。今回は、会を主催した新井素子さんファンの方が関連会社にお勤めということで、めでたく利用させていただいたとのこと。
昭和3年に宮内省が学習院高等科寄宿舎として建造した由緒ただしい建物で、外観・内観とも目を見張るものがあります。
当時の宮内省内匠(たくみ)寮にいた技師・権藤要吉さんの設計になり、外観はスペイン風、内部はアールデコ調で整えられています。権藤技師は、現在、都の庭園美術館となっている旧朝香宮邸や、赤坂プリンスホテル別館となっている旧李王家邸の設計者だそうです。
写真は入口左脇の階段。
吊り下がっている照明器具は、もとのものが戦時中に金属類供出で失われたので、戦後、持ち主となった日立の社員が手作りしたものだそうです。ここだけ、ちょっと無骨(^.^)
パーティーの前に、管理されている方の案内で「館内ツアー」があり、もとの談話室や図書室などを見てまわることができました。パーティー会場になった食堂・娯楽室には造りつけのバーカウンターがあり、かつての学習院の生徒たちのハイソな暮らしぶりが偲ばれました。
ここは都が歴史的建造物に指定。すぐ近くには旧近衛邸もあり、あたりは戦災をまぬがれた風格のある地域となっています。
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