惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

お呼びでない

2007-03-28 20:38:04 | 芸能ネタ

 植木等さん、逝く。
 青島幸男さんに続いて、またも……。1960年代、高度成長期の日本人の気持ちをすご~く楽にしてくれた人たちでした。

 有名な話ですが、「しゃぼん玉ホリディ」を代表するギャグ、「お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました~!」は意図して作られたものではありませんでした。
 出番でないシーンに間違って顔を出した植木さんが、セリフを言おうとしたものの、雰囲気がまったく違っていることに気づき、「オット、お呼びでないのね。こりゃまた失礼いたしました」と言って、ガハハハと笑った。これを演出の秋元近史さんがすくい上げたとか。
 ふだんは生真面目な植木さんが、カメラの前では変わる。その変わった方の人格がそのまま出たセリフだったのでしょう。ありがたい偶然でした。

 青島さんが作詞した「スーダラ節」を歌うかどうか悩んだ時、浄土真宗の僧侶だったお父上が「わかっちゃいるけどやめられない」は親鸞聖人の教えに通じるから、と歌うことを勧めたのも有名なエピソード。

 あれこれ思い出すと、心の中がほんわりと温かくなってくるのです。本当はまだまだ「お呼びでない」のがよかったけど。
 ありがとうございました、植木さん! ご冥福をお祈りいたします。


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2 コメント

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まるで死亡記事が冗談の様な植木さん 時は60年安保... (江口淳 出版販売アドバイザー)
2007-03-30 07:11:11
まるで死亡記事が冗談の様な植木さん 時は60年安保前夜 その頃私はワルガキ中学生・学校さぼって「おとなの漫画」見てから以来の大ファンでした 今手元のお父さんの一代記「夢を食いつづけた男」(朝日文庫)追悼再読してます。追伸→昨日岩波的BCで「書店員タカクラの、本と本屋の日々。」高倉美恵(書しかんかん房)購入帰路一気に読了。「ぼくは本屋のおやじさん」を読んで不幸?にも書店員になってしまった方の呪縛そと怒濤の日々が愉しく綴られ久し振りに面白く読ませて貰いました 既にお読みかも知れませんが何せ取次があの地方小扱いですので殆んど書店には置いて無いでしょうから改めて紹介させて頂きました
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 タカクラさんの本、手帳にしっかりメモしました... (森下一仁)
2007-03-30 20:34:29
 タカクラさんの本、手帳にしっかりメモしました。探してみます(見つからなかったらネット書店かな)。
 植木さん、映画は観ることができますが、できればナマの舞台やテレビのコントを見させてもらいたいものですね~。
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