うひゃあ、めちゃんこ暑い! 夜は夜で寝苦しい!
日中最高気温36.8℃、今朝の最低気温27.8℃(ともに隣町アメダス)。
ひさしぶりの花の写真はナツズイセン。ヒガンバナ科の多年草。草刈の終わった遊歩道に、1本だけ刈り残してありました。
田舎の庭にもあって、中学生の頃、この花が咲くと夏休みの宿題にラストスパートをかけないとヤバかった思い出があります。高知では咲くのがもう少し遅かったんじゃないかな。
このところ夜のイヴェントが続いてブログが更新できませんでした。
今夜は7日(水)に大手町の日経ホールで開かれた星新一賞創設記念シンポジウム「発想立国の作り方~イマジネーションと日本のポテンシャル~」を簡単にご報告。
表題どおり、星新一賞が創設されたことを記念して、各界の有識者が発想力について語るというシンポジウム。
最初に星さんの娘・マリナさんが、「この賞ができて父も喜んでいるのではないかと思います。人工知能でも宇宙人でも応募できますのでどうぞ」と挨拶。星さん作のSF川柳を5句(タイマムシン乗り越しの人いませんか、など)を披露されました。
基調講演は「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口淳一郎さん。オヤジギャグ満載の、笑いをとる短い語りを畳み掛ける講演。いちばんおっしゃりたかったことは、独創を推し進めなければだめということ――「高い塔を建ててみなければ、新たな水平線は見えてこない」。
パネルディスカッションの出演者は、川口マネージャーの他、IHI常務執行役員・朝倉啓さん、公立はこだて未来大学教授・松原仁さん、マンガ家・浦沢直樹さん。司会は日経論説委員の滝順一さん。
それぞれの立場からの発想法の話はおもしろく、有益でしたが、そこははしょって、いちばん大変だったことについてのみ。この種のシンポには珍しく、人工知能研究の松原さんが窮地に立たされたのです。
松原さんは、星新一のようなショートショートをコンピュータに書かせるという「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」(このタイトルは短縮してはダメだとか)に取り組んでいるのですが、これに、浦沢さんから「ぼくらが憧れを抱けるような作家性をコンピュータが持てますか? コンピュータはトラウマ抱いたりしますか?」とやんわり疑問が投げかけられましたが、川口マネージャーに至っては、「コンピュータに文章は書けませんよ」とはっきり否定。
松原さんは「無理だろうといわれたテーマが大事なんです。だから、これは見込みがあるのでは」と反論。さて、どんな成果が出ますやら。
森下は、現在の目標である2017年までというのは無理としても、やりがいのあるテーマだと思います。物語とは何かについても、あれこれ考えたりしているところでもありますので。