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惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

積乱雲

2020-08-21 21:08:01 | まち歩き

 今日も暑い。最高気温 36.4℃(隣町アメダス)。たいした夏になりました。

 夕方、濡れマスクに濡れキャップで散歩。このところハケを上り下りする深大寺周辺のコースが多い。
 今日も、山門が閉まった後の境内を通り過ぎました。深沙大王の裏から延命観音。その背後の崖に作られた石段を上ってペットの墓地を抜けました。

 植物公園に沿って東へゆくと深大寺小学校。三叉路を渡って、畑の中の道を通り、西の空を見ると巨大な積乱雲が広がろうとしていました。

 ずいぶん遠い。たぶん山梨との境目当たりに盛り上がった雲ではないでしょうか。
 あの雲がやって来て、ひと雨降ればいいなあと思いながら、ハケを下って帰宅。

 しかしながら、雲はいつの間にか消滅してしまったようで、午後9時現在、雨雲レーダーには影すらありません。
 明日、後半からは下り坂らしいから、そこに期待するしかないですねぇ。


飛蝗

2020-08-20 21:24:14 | 

 8月に入って雨らしい雨が降らないので、畑の土は乾ききっています。サラサラの土の上にバッタがいました。

 トノサマバッタじゃないかと思います。周囲に草がないせいでしょうか、体は土の色。確かに目立たないですね。

 このバッタ、お腹は卵でいっぱいのようでした。
 ツイッターにあげた写真を見て、翻訳家の増田まもるさんが「文字通り『イナゴ身重く横たわる』ですね」と、的確なコメントをくださいました。フィリップ・K・ディックの歴史改変SF『高い城の男』で重要な役割を果たす本が、この印象的なタイトルでした。

 土の中にお腹の先っぽを差し込んで産卵していたようですが、しかし、来年まで地中に隠しておくことはできないと思います。何度も耕すでしょうからねぇ。
 それを思うとちょっと気の毒。生きものは切ないですね。


夏草

2020-08-19 21:15:04 | 自然

 今日も良い天気。
 いや、良くはないんです。いくらなんでも、そろそろひと雨欲しいところ。8月に入って以来、にわか雨の「おこぼれ」みたいなのが2度ほどパラついただけ。こんなに好天が続く夏も珍しい。

 夕方、例によって濡れマスクで野川沿いを歩いていて、こんな光景を見ました。

 歩道から枝を垂らしているのはソメイヨシノ。
 そこへ岸辺のアレチウリが絡みついています。
 上と下、離れた植物どうしが握手した格好。

 桜の枝は地面をこするほどには垂れていないと思います。でも、盛り上がったアレチウリの蔓が触れるぐらいには垂れていたのでしょう。というか、アレチウリの方が伸び上がったというべきか。
 夏草の繁殖力の強さにあきれます。

 でも、そろそろ草刈りが入る頃なので、この景色も見納めになりそう。
 今年はアレチウリの勢力が強かったけれど、来年はどうなるでしょう。川べりの景色も毎年変わるんですよね。


歌う貴人たち

2020-08-18 21:31:08 | 本と雑誌

 今、読んでいるのは遠藤耕太郎『万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜』(中公新書)という本。

 万葉集の歌と、中国少数民族が今もおこなう「歌垣」とを比較し、古代人の生活や心情に迫っているのですが、読みながら私の脳裏には、幼い頃の田舎(高知)で聞いた歌の数々が浮かぶのです。

 いちばん機会が多かったのは、いうまでもなく酒宴ですが、他にも多数が集まる労働の場とか、遊びの場とか。
 単純なメロディーにのせて、歌われる歌の中には、その場その場の即興もあったのではないでしょうか。そんな中の、皆が気に入った歌詞がだんだんとスタンダードになってゆく。
 万葉集にもそんなふうに誕生した歌が採用されているのではないかと感じます。

 ただもっぱら歌を作ったのは朝廷の人々。天皇家の人たちや宮廷の役人たちが「歌人」となっています。
 で、その中心となっているのは恋の歌。

 こんな伝統を古代から持ち続けている日本という国はとてもユニークだと思います。よくまあこれで統治が出来てきたものだという気さえするのですが……。


大名挵

2020-08-17 20:21:40 | 

 今日も暑い。最高気温 35.7℃(隣町アメダス)。

 何度か書きましたが、散歩の時の暑さ対策に濡れマスク、濡れキャップを装着しています。
 これはかなり良いと自分では気に入っているので、世間でももっと広がればいいのにと思います。

 特に難しいことはありません。洗い立ての布マスクをそのまま付ける。キャップも、布製のを洗い、軽く水気を切って頭にかぶる。
 これだけで、散歩の時の体感温度は2~3℃ちがってくるように思います。ぜひお試しを。

 で、そうやって散歩している途中で、羽を大きく開いて花の蜜を吸っている蝶を見かけました。

 普通、とまっている時、蝶は羽を閉じ、蛾は羽を開くとされていますが、これは開いていても蝶にちがいないと思いました(その根拠はといわれると、答えに窮しますが)。

 帰宅して調べてみると、セセリチョウの一種、ダイミョウセセリのようです。
 ダイミョウセセリには関西型と関東型とがあるようですが、これは関東型。関西型は後翅にも点々と白い模様があるといいます。

 セセリチョウの代表はイチモンジセセリで、ちょっともっさりした感じがしますが、これはかなりお洒落。お大名の格式張った紋付姿を思わせるところからの命名だそうです。