惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

仔燕

2022-06-19 21:04:49 | 野鳥

 晴れて暑くなりました。最高気温 29.7℃(隣町アメダス)。
 晴れたので、モバイルバッテリー、掃除機、スマホなどあれこれ、ソーラーパネルで充電できました。ありがたい。

 散歩道の途中にある吹き付け塗装屋さんのガレージ兼店舗の天井でツバメの仔が育っています。

 写っているのは1羽ですが、ほかにもいるのかなあ。

 昨年も同じところでツバメが孵ったのですが、巣立った後、巣は壊されてしまったんですよね。糞が仕事の邪魔になったんじゃないかな。

 それで今年はもうツバメも来ないだろうと思っていたら、遅くなって、他所ではもう最初の雛が巣立った頃から巣作りが始まりました。
 せっせと泥を運び、一から「新築」。
 塗装屋さんは苦笑いしてしまったんじゃないでしょうか。そのまま見守っているようです。

 この後も観察をつづけて、何羽孵ったのか確認してみようと思います。


子守蜘蛛

2022-06-18 20:55:06 | クモ

 タマネギを収穫したあとの畝を耕しました。次にラッカセイを植えるための準備。

 牛糞堆肥をばら撒き、鍬で打ったのですが、やっていると土の中に潜んでいる虫たちがわらわらと走り出てきます。

 その中に、大きな卵のうを抱えたクモがいました。

 調べてみるとハリゲコモリグモの雌のようです。

 コモリグモは卵のうを体につけて持ち歩き、孵化した仔グモが独り立ちするまで保護するのだそうです。産みっぱなしがほとんどの虫の中では珍しい。ザリガニに似ているかも。

 で、このハリゲコモリグモ。どこへ逃げればいいのか戸惑っているようなので、指で持ち上げ、適当な場所に移そうとしたのですが、その際、卵のうがポロリと落ちてしまいました。

 「マズイ! どうしよう?」

 そのまま離してしまうわけにはゆきません。慌てて卵のうを拾い、親のそばに置いてみました。
 すると親は卵のうに歩み寄り、体の下に抱え込みました。そして、お尻をくっつけて何やらしています。
 しばらくすると、無事、卵のうを抱いて歩いてゆきました。

 お尻の先から糸を出し、卵のうをくっつけていたんですね。
 親子を引き離すことにならなくて、良かった。ほっとしました。


野良仙人掌

2022-06-17 20:48:59 | 草花

 午後3時ぐらいになってようやく青空が広がり、日が照ってきました。同時に気温も上がり、 最高気温は午後4時42分に 28.1℃(隣町アメダス)。
 晴れるまではそんなに暑くなく、昨 夜「明日こそは暑くなります」と言っていた気象予報士さんはヒヤヒヤしていたんじゃないかな 。暑くなってほっとしたことでしょう。

 そんな日、近所の空き地(市が管理する旧河川跡地 )の隅でサボテンが花をつけました。

 普通、サボテンは野原に生えていたりしません。
 誰かがここに植えたのでしょうが、今や立派な「野草」。というより「野良サボテン」と呼び たいですねぇ。

 花は1日限りですが、まだつぼみがあるので、これからもう少し楽しませて くれそうです。


牽引根

2022-06-16 21:23:27 | 草花

 朝顔を植えるために、鉢の土を取り替えました。

 古い土には雑草が生えたまま。ムラサキカタバミもありました。
 土を全部ひっくり返したので、カタバミの「全身像」を見ることができました。

 びっくりするほど大きい根が隠れていました。まるで大根のよう。2本あるので、立派な大根足です。

 奇妙なものなので調べてみると、これは「牽引根」といって、特殊な役割をする根でした。

 どうやらカタバミには3種類の根があるようです。
 普通の根は、写真の、たくさん伸びた茶色くて長いやつ。で、牽引根があり、もうひとつ、繁殖用の「子鱗茎」と呼ばれるユリ根のようなやつ。この子鱗茎で、カタバミは子孫を増やしてゆくのです。だから、地上部を引き抜いても土の中にたくさんの子鱗茎が残り、なかなか根絶することができません。
 牽引根は、この子鱗茎が増える時に地上に露出しないよう、下へ引きずり込む仕事をしているというのです。

 そのあたりがわかるように、写真を拡大してみます。

 葉柄が伸びている根元にたくさんあるのが子鱗茎。その下に牽引根があります。
 子鱗茎が増えると、そのままでは地上に盛り上がってゆくので、牽引根が収縮を繰り返してカタバミ全体を下にもぐらせるようです。凄い仕組み。

 今までまるで知らなかった植物の秘密を知ってしまいました。

 ちなみに、牽引根はシャリシャリとした梨のような食感だそうです。でも、美味しいとまではいえないような……(食べてみる気になれません)。


「さくらの唄」

2022-06-15 21:07:34 | 

 雨は今日も降り続き、昼頃からようやく小止みになる時間が出てきたようです。

 「ようです」と書いたのは、一日、部屋にいて原稿を書いていたから。夕方遅くなって、ようやく書き上げました。
 おかげでいつもの散歩にもゆけず。残念。

 このところ美空ひばりさんの「さくらの唄」を聞いています(→YouTubeの動画)。

 この歌は、お兄さんの借金を背負い込んで泥沼に溺れていたなかにし礼さんが「遺言」のつもりで書いた詞に、かねてから付き合いのあった三木たかしさんが曲をつけたもの。それをひばりさんが歌うことになったいきさつは、佐藤剛さんのこのコラムに詳しいのですが、ひばりさんに歌わせたくて連続ドラマまでつくった久世光彦さんの情熱も凄い。
 三木たかしさんの歌ったバージョンは未聴ですが、香西かおりさんと歌うこの動画から一端を窺うことができます。この人の泣き節も尋常ではない。

 なかにしさんの詞は、技巧をこらさず、自分の心情をそのまま吐き出した感じ。三木さんの曲も率直で、優しく人の気持ちをくすぐる。それをひばりさんは一見淡々と、しかし、深い説得力をもって歌いあげています。名曲であり、絶唱だと思います。