今回のネパール旅行中、現地旅行会社の連中との間で話題になったのが、日本・ネパールの直行便拡大とネパールの国際空港拡大の話題だった。
直行便については国交省とネパール当局の間で6月18日に12時間にわたる交渉が行われ、24年前(1994年6月発効)の航空協定が改正された。
現地のヒマラヤン紙によると現在の協定では、ネパール航空に週400シート(便数では週2便)が与えられていたが、日本政府は週1便の割り当てを考えていた。
しかし交渉の結果ネパールの航空会社は週14便(毎日2便)の割り当てを得た。
現在の協定ではネパール航空は大阪・カトマンズ(上海経由)の直行便週2便を持っているが、2007年5月以降運休しており、現在は定期便は就航していない。
(ちなみに私は今回中国南方航空便で広州経由でカトマンズを往復した)
新しい航空協定では、ネパールの航空会社(ネパール航空以外も)は、羽田空港を除く日本の主要空港(関西空港や中部国際空港など)にアクセスすることが可能になる。
またネパールの航空会社は「第5の自由」を得た。これは日本国内で貨客を積み、第三国で降ろす権利である。
現在ネパールの国際空港はカトマンズのトリブバン空港のみであるが、ネパール政府はポカラ空港・ルンビニの空港などを国際空港に格上げすることを検討しているという。
実現時期については、現地旅行会社の人たちの見解に差があり、早い人は2年程度、遅い人は5.6年かかるのではないか?と言っていた。
大型ジェットの発着陸に備えて、滑走路の拡張・整備にかかる時間の見通しに差があるからだろう。
いずれにせよ、少しづつではあるが、日本からネパールに向かう旅行客が増えることは間違いないだろう。