金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

俳句は分からなくても川柳は分かる!外国人でも

2022年11月20日 | うんちく・小ネタ
 同じ町に住む外国の方への日本語レッスンを続けています。中級クラスの方には「上級へのとびら」というテキストを使っています。今日ある人へのレッスンで「俳句:世界一短い詩」というチャプターをレッスンしました。
その中に松尾芭蕉の「古池や かわず飛び込む 水の音」という句が紹介されていました。
 古い池に蛙が飛び込む音がした、という情景を詠んだ句ですが、解釈は色々あり、私もよくわかりません。
 「上級へのとびら」も「俳句は言葉の数が少ないため、理解や解釈が大変難しい」と言えます、と述べています。芭蕉など俳句の巨匠の生き方や当時のものの考え方など、バックグラウンドを理解していないと作者の言いたいことに到達できないような俳句を初心者や中級者の教材に取り上げることに私は疑問を感じています。
 むしろ同じ五七五の文学を取り上げるなら、川柳の方が良いでしょう。
 川柳の話をするため取り上げたのが「サラリーマン川柳」です。コロナの特別給付金が自分を素通りして妻の財布に入ったことを嘆く「十万円 見る事もなく 妻のもと」という川柳を紹介し簡単な解説を加えると生徒さんはゲラゲラ笑っていました。
 さらにスマートフォンの画面から生徒さんは「YOASOBIが 大好きと言い 父あせる」という句を見つけ「これはどういう意味?」と聞いてきました。
 最近のミュージシャンに疎い私は気が付かなかったのですが、YOASOBIとは人気のボーカルグループなのですね。生徒さんはそのことを知っていましたので、直感的にこの川柳の面白さがわかったようです。
川柳の中で娘さんはミュージシャンのYOASOBIが好き、といったのですが、父は娘が夜遊びが好き、といったと勘違いして焦ったという狂言的な話なのですね。
 この川柳にも外国人生徒はゲラゲラ笑っていました。
 俳句と違って川柳は日常的な情報をベースに、滑稽さを追求した五七五の詩ということができます。
 日常的な情報は日本に暮らす外国人にとって昔の俳句や俳人に関する情報よりはるかになじみ深いものです。だから本格的な俳句を理解することは難しいが、川柳には取り組みやすいといえると思います。
 外国人向けの日本語教材もしゃちこばった俳句より身近な川柳を取り上げるべき、と思いましたが如何なものでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉と岩場の伊豆ケ岳・子の権現登山

2022年11月20日 | 
 昨日(11月19日土曜日・快晴)秩父の伊豆ケ岳から子の権現を歩ていきました。紅葉(および黄葉)が美しかったので、何枚かの写真をアップします。
 午前8時に西武秩父線正丸駅を出発。正丸峠方面に進みます。20分強歩いたところで道は正丸峠に向かう道(右)とダイレクトに伊豆ケ岳を目指す道(左)に分かれます。我々はダイレクトに伊豆ケ岳を目指しました。
 分岐点手前にきれいな紅葉がありました。
9時20分過ぎに岩場の下につきました。岩場には多くの人が取付いていました。階段状の岩で鎖もしっかりしているので転落の危険性は少ないですが、人工的な落石には要注意です。 
伊豆ケ岳山頂到着は9時40分。頂上から南に下るところの紅葉が奇麗でした。
高畑山、中ノ沢ノ頭を辿って11時30分に天目指峠につきました。途中杉伐採のため、特殊車両が入る道が登山道と並行して入っていました。
天目指峠から愛宕山までは30分ほどの急登で、そこを過ぎると子の権現です。子の権現手前の紅葉は鮮やかでした。
子の権現到着12時20分過ぎで、境内のベンチで昼食を食べ、西吾野駅に下りました。子の権現からは吾野駅に下る道もありますが、西吾野駅に下る方が少し早いようです。14時8分西吾野駅到着。秋晴れの下、岩場と紅葉を楽しんだ半日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しい紅葉を撮るには「夕日」モードで

2022年11月20日 | 写真
先日ブログの読者と一緒に山を歩いた時「ネパール以降ブログのエントリーがありませんね。体調が悪かったのですか?」と聞かれました。
体調は問題なかったのですが、「ネパールの記録をスライドショーにまとめるのに時間がかかっていた」というのがブログ更新ができなかった一番の理由です。
 2台のデジタル一眼に加え、スマートフォンで撮った写真・動画をスライドショーにまとめ、記録のため日時やコメントをスライドに書き込んでいくのは、結構手間のかかる仕事でブログがおろそかになってしまった訳です。
 さてそんな中昨日は前からの企画に従い、秩父の伊豆ケ岳から子の権現を歩いてきました。そのことはいずれブログにも書くとして、今日の話題は「紅葉を美しく撮影するには夕日モードが有効」という話です。
目に鮮やかに見える紅葉を写真に撮った時、思いのほかくすんで見えることがあります。人の眼には補正作用があり、紅葉は鮮やかなものだという思い込みが実際の風景より鮮やかなイメージを脳が生み出しているのだろうと思います。
この美しさを写真で再現する場合は、ISOや露出を操作して鮮やかな画像を作る方法がありますが、スナップ写真を撮りながら歩いている時は複雑な操作はできません。
 そこで便利なのが、夕日モードがついているカメラでは夕日モードを使って紅葉を撮影するという方法です。
 写真は伊豆ケ岳山頂の紅葉を夕日モードで撮影したものです。赤が強過ぎるのでどうだろうか?という意見もあるかと思いますが、鮮やかな写真の方が好きだという人には「あり」だと思います。ご参考までに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする