今週月曜(1月20日)にトランプがアメリカの第47代大統領に就任した。この日は祝日(キング牧師の日)だったため、株式市場は先物市場を除いて閉鎖されていた。就任式でトランプ大統領があまり過激なことを言わなかったことを好感して株式先物は上昇し、為替は円高ドル安に動いた。
今週後半に日銀は金融政策決定会合を開く。大方の予想は「トランプ大統領就任後に大きな市場の混乱がなければ、日銀は政策金利を引き上げる」というものだ。
現在私は短期の為替取引を行っていないため、日々の為替の動きにはそれほど関心はない。しかしトランプ就任直後に為替相場がどう動くか?には野次馬的関心はあるのでちょっと様子を見てみた。
相場の動きを見ると就任後ドル円為替は一時154円台まで円高が進んだが、その後155円台後半まで押し戻された。
これは火曜日の朝方、トランプ大統領がカナダとメキシコに関税をかけることを検討していると発言したことから、投資家の間でインフレ懸念が頭をもたげ、米国金利の先高懸念などからドルが買われたようだ。
まあこの程度の動きであれば、日銀の利上げ方針は変わらないと思う。
しかし何を言い出すのか?何をやりだすのか?予想がつかないトランプ大統領だけに日銀の金融政策決定会合前に何かが起きる可能性がないとは言い切れない。
それをウオッチしている人々はご苦労様だと思う。