もし「市場コメント」等を期待して、私のブログにお立ち寄り頂いている読者の方がおられるとすると、ここしばらくはエントリーがなくて、ご期待を裏切り続けたことになる。11月2日から19日までネパールを旅しており、その後も旅の記録の整理等で市場はほとんど見ていなかったのである。
ブログは書かなかったけれど、11月の運用成績は中々好調だった。ネパールの前に台湾から帰ってきたのが10月29日の夜。30日は日銀が予想外の金融緩和策を打ち出した。かなりの円安が予想されたが、3週間近く旅に出るので、先物で大きなポジションを取る訳にもいかず、米国株ETFを若干追加購入してネパールに旅立った。ネパールをトレッキングしている間に円はあっというまに10円近く下落し、ちょっとした小遣い稼ぎ(含み益)になったという訳だ。
サプライズといえば、カトマンドゥに戻って日本のニュースを見たとき、飛び込んできたのが、安倍首相による衆院解散(予想)と高倉健さんの死亡ニュースだった。私見では「日銀の大規模金融緩和とセットで消費税引き上げ」と読んでいたが、これは全くの外れだった。
うがった見方をすれば、日本経済の状況は予想外に悪く、消費税引き上げはおろかこのまま行くと景気低迷が続くので、今の内に解散総選挙をして、安倍政権の長期化を図ったと考えることもできそうだ。
一方米国経済はかなり好調である。昨日発表された第3四半期のGDP成長率は市場予想を上回る3.9%だった。米国ではクリスマス商戦が始まっている。全米小売業協会の予想では買い物客数は、前年並みの1.4億人だが、財布の紐は緩み、売上高の伸び率は3年前(2011年)の4.8%に次ぐ4.1%になるだろうということだ。
雇用の改善、賃金の上昇、ガソリン価格の下落などで消費者の財布の紐が緩んでいるのだ。もっとも東部地区の寒波など不安要因はあるが、私は今年のクリスマス商戦は期待して良いと判断している。
以上のことを総合すると先進国では米国景気の堅調さが目立ち、高値警戒感から多少ドルが売られることはあっても、しばらく円に対して強いまま推移するのではないだろうか?
ということで、旅をして持ち越したポジションはしばらくキープしておきたいと思っている。
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