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日産、完全電気自動車の野望

2008年05月10日 | 環境保全

私はX-TRAILに6年間乗っているので、時々近所の日産のセールスパーソンが買い換えを勧めてくる。「今年の秋にX-TRAILのディーゼル車が出るからそれでも検討しようか?」などと返事をしていたが、最近「もう少し待って完全電気自動車(ガソリンとのハイブリッドでないという意味)を買おうか?」と思わせる記事に出会った。

今日(5月10日)の日経新聞朝刊には「日産が次世代電池を量産して環境対応車で巻き返しを図る」という記事が出ていた。しかしこの記事はルノー・日産が考えている電気自動車の販売プランを十分に紹介していない。エコノミスト誌によると「ゴーン会長は日産は利益の出るゼロ・エミッション自動車の開発で自動車業界をリードする」とコミットした報じている。

ルノー・日産は2011年までにイスラエルとデンマークで完全電気自動車のための充電拠点を整備する。また日産は2010年に米国で電気自動車を発売する予定で、2012年までにはルノー・日産グループで世界の主要な自動車市場で完全電気自動車を販売する計画だとゴーン会長は述べている。車の価格は約2万5千ドルになるという。

ゴーン会長によると、電池問題を除けば技術的には電気自動車が車の主流になる用意はできている。90年代にカリフォルニアで電気自動車が販売された時の1回の充電による走行距離は50マイルで充電に長い時間を要したので、一部の環境保全支持者以外の支持は得られなかった。

しかしリチウム電池技術は走行距離を200マイルに伸ばし、ガソリンの給油に要する時間プラスアルファ程度で7割充電を可能にする予定だ。

またゴーン会長によると、電気自動車は携帯電話の電池交換システムをビジネスモデルにするという。

日産が2010年に米国で電気自動車を販売する時は大量に自動車を所有する業者をターゲットにするという。業者は自分で充電施設を準備することができるからだ。

☆    ☆    ☆    ☆

電気自動車が実用化することは、資源・環境の点から歓迎するべきことだ。車が市場に出るならば真剣に買い換えを検討したいと思う。そしてそれまでの間今の車に乗り続けようと思う。日産は将来大きなビジネスチャンスを持っているが、目先の販売には苦戦するかもしれない・・・・などと思ったが如何なものだろうか?ゴーン会長の熱弁と強いコミットメントが現場のセールスパーソンの足を引っ張るのかしらんと余計なことを私は考えていた。

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