11月14日日曜日曇。ワイフと武蔵野三十三観音巡りの最終ラウンド、子ノ権現から竹寺コースに出かけた。このコースは山道を4時間程度歩くコースで観音巡りでは一番きついコースだ。
朝8時15分過ぎに花小金井から電車に乗って、10時前に西武秩父線西吾野駅に着く。駅を出て国道299号を飯能方面に5,6分歩き、右手の川を渡って子ノ権現への坂道を登っていいく。しばらく細い舗装道路が続くがやがて行き止まりとなり、道は山道に変わった。西吾野駅から1時間強歩いたところで、子ノ権現に向かう車道に飛び出した。車道の上からは次から次とランナーが走り降りてきた。子ノ権現の手前でランナーをチェックしているお姉さんに聞くと、トレイルランの大会だった。トレイルランを主催しているのはスポーツエイドジャパンで西武秩父線正丸駅をスタートして伊豆ヶ岳から子ノ権現を通り正丸駅に戻る17kmで走っているということだった。ちゃんと数えた訳ではないが、100名以上の人が走っていたと思われる。
子ノ権現に向かうと今作りの仁王さんが迎えてくれる。
少し進むと茅葺きの本堂がある。
左手ではトレイルランの連中が水分・フルーツなどの補給サービスをうけていた。
子ノ権現は足腰の病に霊験があるそうだ。大きな金のわらじが飾れれている。最近足が弱ってきたというオヤジのためにお守りを買った。
子ノ権現の境内でまんじゅうを食べ疲れを癒し竹寺に向かった。トレイルランの連中が細い山道を走ってくるので道を譲りながら歩く。伊豆ヶ岳へ向かう道を右手に見て、トラバース道をたどるとやがて急斜面の登りが出てきた。
木の階段の段差が大きいので登り下りには体力を使うところだ。
午後0時20分頃つまり西吾野駅から歩き始めて、2時間半経って竹寺の屋根が見えてきた。
竹寺の一番奥にあるのは牛頭天王をまつるお堂だ。
牛頭天王は神仏混淆の神様という話だ。明治維新の「廃仏毀釈」運動はこの辺境地まで押し寄せなかったので、神仏混淆の習慣が残ったという説明を読んだことがある。
牛頭天王のお堂の下には輪くぐりがある。これは神社におけるお祓いだろう。
更に下に降りて観音様にお参りした後最後の御朱印を頂き、合わせて結願の証明書も頂いた。
時計を見ると0時半を回っている。1時18分に中沢を出るバスに乗るには、0時45分までには竹寺を出発する必要があった。ワイフとオニギリ、助六寿司を急いで食べてあたふたとお寺を後にする。
最寄りのバス停(中沢)までは急な舗装道路を早歩きで歩いた。1時10分バス停が見えたところでひと安心して写真を1枚撮った。
竹寺を公共交通機関でアプローチするのは大変である。中沢と飯能駅を結ぶ午後のバスは1時18分を逃すと次は3時16分までない。かなり不便な場所である。だが何とか三十三観音巡りを予定期日(11月18日)までに終了することができた。
特にかける程の願があった訳ではない。ただ月に2回程ワイフと一緒に石神井辺から山懐深い竹寺まで歩いたことはちょっとした思い出になるだろう。
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