一昨日(8月7日)は立秋だった。それ故か比較的涼しく風が乾いた日が続いている。久しぶりにクロスバイクで昭和記念公園を往復した。目標がないと寂しいので、今日の目標は鷺草を見ることに。
白い花が空をとぶ鷺に似ているから鷺草と名付けられたのだろうが、神様は何を目的にこの様な複雑な花を作られたのだろうか?
鷺草は今では限られた場所でしか見ることができないけれど、世田谷区の区の花である。昔は世田谷区方面で沢山自生していたらしい。鷺草には悲しい伝説がある。昔世田谷城に吉良頼康という殿様がいた。頼康は常盤姫という側室の夢中になり、彼女はとうとう懐妊した。だがそれを妬んだ他の側室達は、頼康に常盤の懐妊は家来との密通によるものだとウソの密告をした。常盤は追放され自害して身の潔白を示そうと思い、白鷺の足に遺書を結んで飛ばしたが、白鷺は力尽きて死に鷺草となった、という話だ。この話には色々なバリエーションがあり、どこまでが史実かは分からないが、世田谷通りには常盤姫を葬った「常盤塚」が残っている(ということだ)。(以上の話は荻窪 圭「小地図とめぐる東京歴史探訪」などを参考にした。)
鷺というと同音のせいか詐欺を思い起こすが、これは全くの濡れ衣。詐欺の語源は「因幡の白兎」にあるらしい。「さぎ」という言葉に詐り(いつわり)、欺く(あざむく)という漢字をあてた、とあるインターネットサイトに書いてあった。
さぎというと2年程前鳩山由紀夫が総理大臣になった頃、インターネットサイトでこんな歌?が流行っていた。「中国からはカモに見え、米国からはチキンに見え、有権者からはサギに見え、本人は鳩だという」
もめていた政局の行方だが、10日には消費税引き上げを中心とする社会保障・税制一体改革法案が参院を通り、「近い将来」衆院は解散される見込みだ。
鷺草は泥の多い湿地に咲く。鷺草に全く罪はないがどこかあざといイメージがつきまとうのは、その余りの美しさの故か。
鳩山は国民を欺き、同盟国を偽った。それに比べて少なくとも「泥鰌」の野田は国民を欺かないように努めているのではないか?と私は感じている。
鷺草からすっかり脱線してしまいましたが、時節柄の話題でした。
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