昨日(7月4日)文部科学省は「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を公表した。
それによると「現時点では活用が有効な場面を検証しつつ、限定的な利用から始めることが適切」で活用が考えられる例としては「英会話の相手として活用すること」「生成AIを用いた高度なプログラミングを行わせること」「グループの考え方をまとめるうえで、足りない視点を見つけ議論を深める目的で活用させること」などをあげている。
活用が適切でない例は「各種コンクールの作品やレポートなどで、生成AIによる生成物をそのまま自己の成果物として応募・提出すること」などをあげている。
妥当なガイドラインだと思う。特に「英会話の相手として活用すること」というのは良いアイディアだ。何故ならChatGTPのような文章生成型AIは、主要言語の文法やコンテクスト(文脈)の中での言葉の使い方をよく勉強しているから、文法的に正しい文章を生成する。文法的に正しい文章という意味は「事実として正しいかどうかは別として」という意味を含むが。
ChatGPT自体に音声読み上げ機能はないが、Microsoft EdgeやWordの音声読み上げ機能を使うと人の声に近い英語を聞くことができるので、ヒヤリングの上でも効果的だ。
ただChatGPTのようなAIはプロンプトという命令・依頼文の書き方でアウトプットにかなり差が出る。
AIの利用を指導する先生側、学ぶ生徒側ともAIの限界を学ぶとともに、その力を最大限引き出すプロンプトを学ぶ必要がでてきた訳だ。
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最近Kindleで「ChatGPTで使える日本語を学ぶ」を出版しました。
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