金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ラリーの裏で積み上がるショートポジション

2011年09月01日 | 投資

米国株は3週間の救いようのない下落の後、今週は上昇に転じている。これを受けて日本株も上昇が続いて、日経平均は2週間ぶりに心理的な一つの節目である9千円を越えた。

だがFTによると、米国株についてはショートポジションが昨年11月以降で最高のレベルに積み上がっている。7月までショートポジションは08年以降最も低い水準に低下していたが、8月に入ってすっかりセンチメントが変わってしまった。

ショートポジションが積み上がるということは、今週の株価上昇が長続きしないと見ている投資家が多いということだ。

ところで米国株を含めて世界の株価のパフォーマンスを月別に見て最悪なのが、9月である。これはアノマリーというより、米国の投資信託の決算期は10月が多く、9月頃から損益通算のための売りが出るからだ、と解説する人もいる。

9月20日から始まるFOMCミーティングに期待している追加的な景気刺激策が肩透かしを食うとその反動は大きそうだ。

このようなことを考えると中々株式投資を再開する気になれないこの頃である。

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1 コメント

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欧米は実質金利低め。緩和効果だけみるなら伸び代... (時雨)
2011-09-03 19:48:03
欧米は実質金利低め。緩和効果だけみるなら伸び代、大なはずだが・・・。雇用統計に敏感に反応。その後の上値を探ってきただけに、企業業績の四半期ごとが節目になりそう。私はその手のタイミング売り(先物)には無知なので、現物株しか扱いませんが、ショートポジションは近い時期に決済があるということですよね。なら、指摘の通り、上値を突っ切るだけの材料が出ないと、確定売りに押されますね。
日本企業、軒並み好業績です・・・円高やむなし。我慢じゃ、配当食いでもするべえw
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