世界最大の債券運用ハウスピムコPimcoが昨日(3月12日)米国の今年度の経済成長見通しを引き上げた。ピムコは昨年12月には米国の今年度の経済成長見通しは2.25%~2.75%と予想していたが、昨日2.5%~3%に引き上げた。引き上げ見直しの背景は、資産価格の上昇が持続している上、近い将来の財政の不透明さが後退したことだ。
ピムコはユーロ圏についても成長見通しを12月の0.25%~0.75%から1%~1.5%に引き上げた。ユーロ圏についても周辺国の財政不安が後退することが大きな要因だ。
一方アジアについてはピムコは厳しい見通しを持っている。日本は昨年の成長率3%から大きく後退して今年は0.5%~1%の成長にとどまる見通しだ。ピムコは「主要先進国の中で今年景気が減速すると思われるのは日本だけだ。財政支出の息切れと消費税引き上げで、世界の需要に対する日本の貢献度は大幅後退」と述べている。
中国の経済成長率については6.5%~7.5%と引き続き弱含み。理財商品等の処理問題に政治家が関心を奪われ、より必要な構造改革が遅れ、2015年以降の世界経済成長にダウンサイドリスクを高めるというのがピムコの見方である。
ということで今年の日本株のパフォーマンスは期待しない方が良いという私のビューをサポートするものだった。
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