私はこのブログで昨年中頃から「米国の景気回復基調は鮮明になってきた」「円安ドル高傾向になる」と書いてきた。当然ポートフォリオもその方向に傾けてきたが、今年もしばらくはその方向を保つつもりだ。さらに若干米国株ETFを買い増しても良いと考えている。
年初から円安ドル高傾向が続いているが、大きな理由は一応「財政の崖」問題をクリア(先延ばしだが)した米国で、金融超緩和政策が今年中には終わるという見方がアナリストの間で広がっているからだ。景気回復が遅い欧州や日本の中央銀行は金融緩和策を持続するだろうが、米連銀は今年の何処かで金融緩和策を終了するという見方がドル買を支えている。
今世紀初めのITバブル崩壊以降2008年の金融危機までの間ドルは主要通貨に対し弱含み続け、その価値を4割失った。その大きな理由は連銀の金融緩和策であった。ドルが下落し始めると米国債を大量に保有する各国の中央銀行はユーロ等への通貨分散を図る。また通貨に先安感があると、ヘッジファンドはその通貨で資金調達して高金利通貨に投資する戦略を取る。先安の通貨で資金調達をしておけば借入元本が目減りするからだ。
だが米国景気回復・株高とペースを合わせた米ドル高が視野に入ってくると投機筋にとって米ドルをファンディング通貨とすることは危険なので回避する。となると米ドルは他の通貨に対して堅調に推移すると考えられる。その前提に立てば米国の株価も堅調に推移するだろうと推測される。例年株高傾向にある春先頃までは米国株ETFを少し買い増ししてみようかな?と考えている。もっともこれは米国景気が順調に回復するという予想が前提だが。
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