金融そして時々山

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脳卒中リハビリには太極拳

2009年04月09日 | 健康・病気

最近北朝鮮に関する英文記事を読んだ人は、strokeという単語を目にする機会があったかもしれない。Strokeには「一撃」とか「打法」という意味の他「脳卒中」という意味がある。つまり金正日の脳卒中に関するコメントを目にされたのではないか?ということだ。

さてその脳卒中についてだが、ニューヨーク・タイムズが香港理工大学の研究を紹介していた。それによると脳卒中後のバランス回復のリハビリに太極拳が有効だということだ。

研究によると半年または半年以上前に脳卒中を患った人136人を二つのグループに分け、一つのグループには通常のリハビリ、もう一つのグループには太極拳を改良した運動を行わせた。リハビリ期間は12週で通常のリハビリを行ったグループはほとんどバランス機能の改善が見られなかったが、太極拳を行ったグループには顕著な改善が見られた。

まったく別の記事だが、心臓麻痺を経験した患者について専門家の指導を受けた軽いエアロビクス運動を行った方が生活の質が改善し生存率が高まる可能性が高いという研究成果が報じられていた。

二つの記事に直接の関係はないが、脳卒中と心臓麻痺という中高年にとって非常に重大な病気のアフターケアについて「適切な運動」がクオリティ・オブ・ライフ(人間の尊厳を保った生き方)と生存率の向上に重要だということを示唆していたので取り上げた次第である。先進国の中で一番早く高齢化が進む日本こそこのクオリティ・オブ・ライフと適切な運動という問題をもっともっと取り上げるべきだろう。

ところで脳卒中を患ったとされる金正日だが、最近北朝鮮が発表した映像を見るとかなり回復しているように見える。どのようなリハビリを行ったのだろうか?太極拳を行ってリハビリが進んだのであればこの話がうまくまとまるのだが、残念ながらそこまでの情報を私は持ち合わせていない。

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