金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

スケッチ始めは大人の塗り絵

2006年06月25日 | うんちく・小ネタ

余り体調が良くなく、天気もすぐれない週末は書斎で遊んでいるのが良い。最近スケッチの再開を試み、参考書を買ってみた。その一つが山海堂から出ている「15分スケッチ」(山田雅夫)である。この本は水性または油性のペンで輪郭を描いた後、12色の色鉛筆の内、主に2色の重ね塗りで簡単に画を書くことを教えてくれる。

Sketch027

本の後半に著者が輪郭を書いて読者が色を塗れば良いようなお手本があったので、2枚練習してみた。それが上の絵だ。著者の山田さんという人は建築家だけあって国内外の町や建築物の絵が多い。

今度町歩きをする時小さなスケッチブックを持って行き、重ね塗り(混色)技法を試してみよう。でも町や建物の形を的確に書けるかしらんという疑問も残る。スケッチ始めとなるか大人の塗り絵で終わるかはもう少したたないと分らないが、週末のちょっとした時間潰しにはなった。

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パソコンのシステムリソースを増やす

2006年06月25日 | デジタル・インターネット

パソコンのシステムリソース不足で新しいソフトをインストールできない時の一つの解決方法がある。それはmsconfigというウインドウズに組み込まれているアプリケーションを利用して、システム起動時に自動起動するアプリケーションを停止する方法だ。

昨日近くのPCデポで外付けハードディスク(BuffaloのHD-HU2 160GBで11,700円税込み)をデータバックアップ用に購入した。この値段は安いと思う。さて自宅でバックアップ用の組み込みソフトをインストールしようとしても上手くいかないのである。そこでBuffaloのサポートセンターに電話。この手のサポートセンターの例に漏れず簡単にはつながらなかったが、それでも5分程で連絡が付く。

そこで教えてもらったことが、msconfigで一時的に自動起動するアプリケーションを停止してシステムリソースを捻出する方法だ。ただアプリケーションを停止するとウイルス対策ソフトが起動しなくなるのでインターネット接続を切っておく(回線を外しておく)ことがポイントだ。

さてmsconfigの使い方だがまずパソコン左下の「スタート」をクリックして次に「ファイル名を選択して実行」をクリックする。名前の欄にmsconfigと入力して「OK」ボタンを押す。

Msconfg

するとこのような画面がでるので複数のタブの中から「スタートアップ」を選択して「総てを無効にする」をクリックしてからOKを押す。

次に指示に従いパソコンを再起動して、目的のソフトをインストールすると今度は簡単にインストールできた。

インストール後再度msconfigを実行し、今度は先程の画面から「総てを有効にする」(または常時自動起動させたいプログラム)を選択してOKを押す。指示に従ってパソコンを再起動させると一連の手続きは終了だ。一つ賢くなった。

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汗をかきかき滄浪泉園へ

2006年06月24日 | まち歩き

梅雨の最中の土曜日だが、晴れたので自転車で小金井の滄浪泉園(そうろうせんえん)に行ってみた。一昨日の夜からの熱も下がった様なので出かけたのだが蒸し暑く閉口した。意外にアップダウンのある道を30分かかって到着。入園料は大人は100円、60歳以上は50円だが受付の年配の女性から「60歳じゃないですよね?」と確認される。ガックリ。このコナカでズボンを買った時年齢の話になり、店員さんから「45歳位と思ってました」と言われて嬉しい気持ちになったのは何だったのだろうか?やっぱり単なるセールストークだったのだろうね。

さて滄浪泉園は案内書によれば、三井銀行などの役員や外交官などを歴任、明治・大正期に活躍した波多野承五郎が「はけ」とその湧水を利用して作った別荘である。滄浪泉園の名前は波多野の友人犬養毅がつけたということだ。案内書には書いていないが、中国は蘇州に滄浪亭という名園があるから、犬飼はそこから名前を貰ったのではないだろうか?これは私の推測。

Iriguchi

園内に入ると新小金井街道の喧騒はどこやら武蔵野の山野の趣である。

Ike

「はけ」(地下水)から流れ出た水は池を作っている。池には鯉が泳いでいる。案内書にはカワセミも飛来すると書いてあるが、熱いせいか小鳥はほとんど見かけなかった。

Byouyanagi

開ききったビョウヤナギの花が咲いていた。この時期目に付く花は少ない。

Mon

帰りに門の赤い色と石畳の模様が気に入ったのでスケッチをしてみた。ただし暑いので鉛筆で輪郭だけ描き家で色をのせた。

この滄浪泉園から「ハケの道」を辿って野川公園位まで散歩する道があるが、こう蒸し暑いと体に良くないだろう。

晩秋にでもスケッチブックを持って歩きたいところだ。

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日本よ、脳天気な国防意識を覚ませ(2)

2006年06月23日 | 国際・政治

昨日のウオール・ストリート・ジャーナル紙は米国のハドリー米大統領補佐官が「米国は長距離弾道ミサイル防御システムがあるが、実験・開発段階で能力は限定的だ」と述べたと報じた。また同補佐官はウイリアム・ペリー前国防長官がワシントンポスト紙に北朝鮮がミサイル発射準備を行なった段階で先制攻撃Pre-emptive strikeをかけるべきであるという意見を退けた。

北朝鮮のミサイル発射準備問題発生以降、少しアメリカのミサイル防衛体制などを調べてみたが、まず情報公開のオープンさに感心した。アメリカのミサイル防衛は「ミサイル防衛庁」Ballistic Missile Defence Agencyが担当している。同庁のホームページはhttp://www.mda.mil/mdalink/html/mdalink.htmlだが一般の読者に分かり易く防衛システムを解説している。予算についても明快だ。それによれば1985年からの予算推移が示されており、2006年の予算は78億ドルである。

最新のニュースもある。例えばハワイ沖で最終段階の弾道ミサイルの迎撃テストに成功したという話だ。実に詳しく国防の問題が国民に開示されている(もちろん軍事機密は厳重に守られているだろうが)

ところでハドリー補佐官が「米国の長距離ミサイル防御能力は限定的だ」といった背景を考えると中々面白い。とっさに思い出す言葉は孫子の「兵は詭道なり。故に能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示す」という一節だ。つまり自軍にある作戦遂行能力があってもないかの如く見せるというものだ。もっとも実際のところ米国のミサイル防衛システムは完璧ではないがそれなりの防衛能力があるだろう。一番勘ぐったことを言えば、北朝鮮にミサイルテストを敢えて実施させるため「不能を示した」ということになる。

ミサイルが発射された場合、どのシナリオをとってもアメリカは有利になる。まず米国の弾道ミサイル防衛システムが迎撃できた場合だが、北朝鮮はミサイルを梃子にした「脅かし外交」を行なうことができなくなる。加えて北朝鮮のミサイルの評価は下落し、貴重な輸出財を失うことになる。

アメリカは領土に着弾する恐れがない場合、迎撃しないという選択肢がある。これはアメリカに取って、短期的にはやや不利な状況を招くかもしれない。しかしこの場合は経済面の制裁が高まるので、長い眼では北朝鮮が不利になるだろう。

可能性は極めて低いが、ミサイルが防衛網を抜けて米国領土に着弾することが考えられる。この場合アメリカは直ちに北朝鮮に対して報復攻撃に出て、軍事施設に壊滅的打撃を与えるだろう。この場合、北朝鮮の金政権は一気に崩壊するので、通常北朝鮮はこのシナリオを取らないだろうが。

今述べた様な意図がないにしろ、「防衛能力に限界がある」というトークはミサイル国防予算拡大につながるものだろう。あるいは表面上はペリー前国防長官の強行意見を退けたけれども、強行意見が出ることを期待していたのかもしれない。

いずれにせよ、国防問題というのは正しい情報を国民に伝え国民の意識を変えることから始めなければならないが、それと同時に(仮想)敵国との駆け引きが絡むものなのだ。この観点から日本の防衛庁や海上自衛隊のホームーページを見ると国防上知りたい情報が殆ど伝わってこないし、まして駆け引きのあやもない。日本は5兆円もの国防予算を使っているが、その防衛力としての有効性や限界を説明する国民に義務があるのではないだろうか?

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日本よ、脳天気な国防意識を覚ませ

2006年06月22日 | 国際・政治

昨日(6月21日)の日経新聞朝刊「自衛隊イラク派遣」という記事の中に「『日本が攻撃を受ければ、命をかけて守る』(米政府高官)。北朝鮮の核・ミサイル・・などの現実を考えるとこう断言してくれる米国との同盟を強める以外の選択肢は考えづらいのが実情だ」という一文があった。後段は良いとして、日経新聞は前段の「日本が攻撃を受ければ命をかけて守る」という言葉をまともに信じているのだろうか?自分の国ならいざ知らず、東洋の一島国を何の見返りもなくアメリカが命をかけて守る訳がないと考えるのが普通だろう。余り脳天気なことを言って読者をミス・リードしてはならない。ただし相応の範囲でアメリカは日本を守る理由はある。もっとも命をかける訳ではないだおうが。ではアメリカはいかなる理由で日本を守るのか?

現在のアメリカの中東・アジア戦略というのは煎じ詰めれば「中東の原油を無事にアメリカに運ぶ」ということになる。この戦略の中で日本が頼りになるパートナーになっている訳だ。日本が頼りにされているのはその軍事力や経済力だけではなく、優れた医療技術・施設である。万一極東地区で戦闘が起こった場合、戦傷者に米国並みの高い治療を行なうことが出来る国は日本以外にない。故に日本は米国に頼りにされている訳である。

ところで北朝鮮がテポドン2の発射準備をしていることが、大きな問題になっている。昨日の日経新聞の馬鹿さ加減には呆れたが、今日一面を使ってテポドン問題を外交面の駆け引きから論じている姿勢は評価できる。もっとも国防意識が欠如しているのか量の割には内容は乏しいが。

興味のある問題は「北朝鮮が本当にテポドン2に液体燃料を充填したかどうか?」というところだ。日経新聞は「北朝鮮が米国に見られることを前提にミサイル発射準備を行ない、危機を煽って相手の譲歩を引き出す」作戦ではないかと述べている。エコノミスト誌によれば日本の軍事アナリスト達は、北朝鮮のテポドン2発射準備はブラフであるという見解を取っているということだ。

燃料充填という問題は日本の防衛上極めて大きな意味を持つ。2004年3月に防衛研究所は、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃を前提として、わが国に向けて発射準備をしているミサイル基地を攻撃することが法的にも可能と指摘している。http://www.nids.go.jp/dissemination/briefing/2004/pdf/200401_2.pdf

現在の日本のミサイル防衛体制(BMD Ballistic Missile Defence)は、スタンダードミサイル(SM-3)を装備したイージス艦と航空自衛隊のパトリオットミサイルで構成される。しかし北朝鮮から日本への弾道ミサイルの到着時間は7分程度であり、ミサイルの発射を早期に探知する早期警戒衛星等を手当てしないと十分な迎撃体制が整わない。ただしこれらを含めたミサイル防衛体制には1兆円位かかるという話もあり大変な問題だ。もっともそれをもってしても総ての弾道ミサイルを打ち落とせるという保証はないと見るべきであろう。

因みに国防予算の点でいうと、日本の年間軍事費は443億ドル(5兆円程度 他国比較のためCIAのデータを使った)、北朝鮮の年間軍事費は50億ドルと日本の8分の1程度だ。仮に防衛体制を一層強化することになると、日本の国防予算は北朝鮮の10倍にもなるだろう。この10倍もの予算を使ってなお絶対安全といえないのでは、何か考え方に問題があるのではないだろうか?

つまり発射されたミサイルを迎撃するという狭い意味の専守防衛では限界があり、ミサイル発射の準備段階を叩くということまでを専守防衛の範囲に変えないといくら国防予算を使っても実効が上がらないことになる。

冒頭に「日本が攻撃を受ければ命をかけて守る」という米国政府高官の言葉を引用したが、日本と米国では北朝鮮から距離が違う(つまりミサイルの飛んでくる時間が違う、また長距離を飛ばすため着装する弾頭が異なる)ので、米国と日本では北朝鮮のミサイルの脅威の度合いが異なる。悪くいうと米国は日本をイージス(因みにイージスとはゼウスが娘アテナに与えた総ての邪悪をはらう盾である)として見ているかもしれない。結局自分の国は自分で守るしかないのである。

ここで老子の有名な言葉を引用しておこう。「兵は不祥の器にして君子の器にあらず。やむなくしてこれを用う」

北朝鮮のようなならず者国家が存在したり、テポドンを宇宙衛星用ロケットではないか?ととぼけたことを言っている隣国がある限り、平和を守るためには実効性のある国防体制を取らなければいけない。より具体的に言えば、赤外線探査装置付の偵察衛星と地対地・艦対地ミサイルを実装し、北朝鮮がミサイル発射の具体的準備に入った時事前にこれを叩くという体制を構築する必要がある。それ以外に有効な国防体制はないようだ。

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