金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

一ノ倉沢の圧巻

2006年06月12日 | 

東京で何かの拍子に「学生時代には岩登りをしていた」というと「じゃ谷川岳の一ノ倉沢も登ったのですか?」と聞かれることが多い。一ノ倉沢は東京の人には岩登り=谷川岳=一ノ倉沢という位有名な岩の殿堂なのだろうが、関西人の私は一ノ倉沢で岩登りをしたことがない。そして・・・まず今の体力や気力を考えると今後も一ノ倉沢を登ることはない。それ故か特段一ノ倉沢を見たいと強く思わなかったが、ワイフと近くまで来るついでがあったので、車を走らせ一ノ倉沢出会いまで入ってみた。

Ichinokura

登ったことはないが写真や登攀記録で一ノ倉沢のことは良く眼にしている。しかし実物は想像を上回る迫力だ。

Ichinokura2

望遠レンズで滝沢や衝立岩を狙ってみる。

眼を対岸の白毛門に向ければ~観光客でそちらを見る人は誰もいないが~ゼニイレ沢が見える。谷川岳の頂上から一ノ倉沢に銭を投げると余りの傾斜に対岸の沢まで飛んでいくというのでこの名前が付いたとか。一ノ倉に比べると実に可愛らしいスラブだが、いつか登りたいと思っている沢である。

Zeniiresawa

一ノ倉沢を中心とした谷川岳東面の岩や沢は私に「もうできないこと」と「これから頑張ればできるかもしれないこと」を教えてくれる中々貴重な場所である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟年夫婦の田園生活を見て

2006年06月12日 | うんちく・小ネタ

先週末以前に自宅の近所に住んでいたご夫妻が上毛高原に家を建てたというのでワイフと訪問した。この機会に谷川岳の東面一ノ倉沢を見たり、尾瀬ヶ原を散策しようという欲張りな計画である。

このご夫妻~O夫妻~は長年東京で社宅住まいをされていた頃から、退職後は田舎に定住するご予定だったとのこと。O夫妻のお宅は上毛高原駅から車で2,3分、歩くと20分程度のところにある。敷地面積は裏の竹薮を含んで約三百坪とのこと。敷地内の畠には大根・トマト・なす・カリフラワー等が一杯育っている。「子供の頃から宮城県でお百姓仕事の手伝いをしてきたので、退職後は畑仕事をするのが夢だった」と真っ黒な顔でおっしゃるOさんは62歳。昨年大手サービス業をご退職された方だ。奥様も大分県ご出身で田舎住まいが好きとのこと。永住の積りなので、ご近所とも積極的にお付き合いしてお葬式にも早速参加されたということだ。

お昼には奥様手作りの巻き寿司と筍の煮物などを頂く。O夫妻は永住地を求めて熱海や富士山麓等色々見て歩かれたが、ここが一番気に入り上毛高原を終の棲家にされたとのこと。食後ご主人に見せてもらったが、ナイロンのガレージの中に小型耕運機が納まっている。聞くと16万円したとのこと。他に色々な形の鋤・鍬が並んでいる。百坪・二百坪の畠を作るのは容易なことではなさそうだ。

「ご主人は山やアウトドアがお好きだから、退職後は田舎で暮らすのでしょ」と奥様に聞かれた。「うーん・・・といっても家内はそれ程田舎が好きでもない様だし」と余り自信のない返事の私。実際退職後どこでどう暮らすなどまだまじめに話あったことがない。数年先のことなのだが、「その時になって考えようか?」と先延ばししている。

Oさんの家の前から谷川岳が良く見えた。私達はOさんから大根2本とサラダ用の菜っ葉をお土産に頂き、谷川岳山麓の一ノ倉沢に向かった。

「お天気が良い時は畑仕事があるから、良いけれど雨の日夫婦二人だけなら退屈しないかしら?」と車の中でワイフが言った。ワイフは私が本気で田舎住まいを提案することを恐れているのである。京都の街中で生まれ育ち、自然の暮らしに不慣れなワイフは老後は時々都心に出かけてお芝居を見たり、買い物をすることを楽しみにしている様だ。それに夫婦二人だけだと、気詰まりになることも多いと思っているのだろう。我もまた然り。

「まぁ、暫くOさん夫婦の様子を見ようよ」と私は応えた。山スキーや沢登で通いなれた湯檜曽川沿いの道を軽快に車を走らせる。新緑の香りが心地良い。水上一帯は私の好きな土地だ。しかし時々来るということとそこに永住するということは全く別のことだろう。「夫婦二人の田園生活がどうなるか2,3年様子を見てみよう。それから私達のことを考えてもいいな」と私は思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨の晴れ間の尾瀬歩き

2006年06月12日 | 

関東地方は先週末入梅宣言があったが、その後は比較的良い天気が続いていた。週末ワイフと水上と尾瀬に行ったが、帰りの高速道路の雨を除けばまあまあの天気だった。

土曜日の夕方、戸倉スキー場前の尾瀬高原ホテルに一泊。このホテルはネットで探し、一泊二食付10,500円で予約したものだ。夕食は鮪の刺身を除いては、付近で取れた山菜料理が中心で好感が持てた。ホテルには鳩待峠行きのバスの駅があるので尾瀬ヶ原散策の拠点として便利だ。ただ夜中に機械の音が少しうるさく眼が覚めたのは難点。

午前6時に朝食を食べ、6時半のバスに乗り30分程で鳩待峠着。山の鼻には50分のゆっくりした降り道である。途中水芭蕉やシラネアオイが咲いている。

シラネアオイ

Shiraneaoi

山の鼻から竜宮まで尾瀬ヶ原を歩く。雲は至仏山や燧ケ岳の中腹1,800m程度のところまで覆っている。

Osearuki

水芭蕉とリュウキンカ

Mizubashokijimusiro

水芭蕉の下に咲いている黄色い花はリュウキンカ(会社で自然に詳しい人が教えてくれた)

Mizubashougunnsei

牛首分岐近くの流れの速い水辺に群生する水芭蕉。望遠レンズを構えるアマチュアカメラマンの多いところだ。

沼のイモリ、浅い水溜りの底でイモリ(あるいは山椒魚)が沢山泳いで?いた。数メートルの雪に覆われる尾瀬ヶ原の冬をイモリたちはどう過ごすのだろうか?などとワイフと話す。

Imori_1

オオカメノキ:山の鼻から鳩待峠に戻る道にオオカメノキの白い花が咲いていた。

Ookamenoki

鳩待峠手前のやや急な登りの辺りから少し雨が降ってきた。「もう少し早く歩いても良いわよ」と後でワイフが言った。ワイフと山を歩くのは久し振りだが、ずい分強くなっている。毎週一回体操教室に通っている効果が出ている様だ。

鳩待峠から竜宮往復で約4時間の尾瀬ヶ原散策だった。尾瀬周辺には4,5月頃山スキーに来ることがあったが、水芭蕉の旬の季節に来たのは初めてである。目の子数千人の人が尾瀬ヶ原に入っているが、平均年齢は我々よりもかなり高そうだ。皆さん元気である。尾瀬の美しい自然から力を分けて貰い、更に元気になって帰るのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする