昨夜は神楽坂の日本出版クラブ会館にて、浅倉久志さんのエッセイ集『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(国書刊行会)の出版を祝う会。
浅倉さんは読書生活の大恩人。浅倉さんが訳した本がなかったら、私はディックもヴォネガットもエフィンジャーもこれほど好きにならなかっただろうし、ユーモアスケッチの楽しさも知らずに過ごしていたにちがいない。
そんな大恩のある方と近しくしていただけ、こんな会にまで出られるのは最高の幸せ。SFやってて良かったなあと思います。
会は森優さん、深町眞理子さん、小尾芙佐さんの大ベテランから大森望さん、中村融さんといった中堅の翻訳者たち、各社の翻訳担当編集者、それに鏡明さんや水鏡子さんなど古くからのSF仲間が集い、海外SFの中核を担う人たちが一堂に会したような感じ。
饒舌な森さんのスピーチと、対照的に言葉数の少ない、しかし味わい深い浅倉さんのお話を楽しみ、お土産には新刊のユーモアSFアンソロジー『グラックの卵』(もちろん浅倉久志編訳、国書刊行会8月26日刊)もいただき、心を温かくして帰宅いたしました。
浅倉さん、楽しい物語と素晴らしい訳文をこれからも待ちつづけています。どうぞ、いつまでもお元気で。