台風7号が東の海上へ遠ざかっていった夕方。雲間から夕日が差してきました。
野川のほとりを散歩していると、いつもの繁みに茶トラの野良猫がいました。
野川のほとりを散歩していると、いつもの繁みに茶トラの野良猫がいました。
実はこの猫、ひと月ばかり行方不明だったのです。暑い日はプールへ行くので毎日、気をつけていたわけではありませんが、姿を見ない日がずっと続いていました。人なつこい猫なので、誰かについて行ってしまったのだろうか、可愛がられていればいいが、と思っていました。
久しぶりの猫に「ニャ~ニャ~」と呼びかけると、か細い声で返事をして隠れ家から出てきました。
その尾を見てびっくり。
長い尾の真ん中あたりがグキッと折れ曲がり、無残な姿に。以前はすっきり伸びていたのに、何とも痛々しい限りです。
「どうしたんだ? その尻尾」と訊ねても、答えてはくれません。以前と同じようにまとわりついて甘えるばかり。
折れたところはすでに固まっているようで、特に痛そうにしてはいません。しかし、いったい何があったのか?
行方不明になっていたことと、関係ありそうです。が、真相を知るすべもなし。
これからまたじっくりつきあって、可能ならば事情を聞いてみたいものです。