昨晩は千代田区の九段会館にて「〈小松左京全集完全版〉刊行とイオ25周年、その他諸々を祝う会」。
呼び掛け人が凄い――石毛直道、梅棹忠夫、桂米朝、小山修三、さいとうたかを、田中健五、筒井康隆、松岡功、松本零士、水田宗子――という10人。
この声に応じて300人あまりが参集、にぎやかな会となりました。
最初に小松さんとその事務所イオのこの25年を振り返る映像が映し出され、若い小松さんや秘書の乙部さん、「さよならジュピター」関係者らの顔に過ぎ去る年月の速さを思うと同時に、なんとも凄いことが積み重ねられてきたのだなあと感嘆。
宴に入ると、多くの顔見知りの方々と歓談。筒井さんのスピーチやゲストの音楽演奏などもありましたが、驚いたのは、女性歌手の方が素晴らしい喉を披露してくださった時のこと。
歌は往年の名画「会議は踊る」でリリアン・ハーヴェイが歌った「ただ一度だけ」だったのですが、歌が始まると間もなく、そばに座っていた小松さんが手元のマイクを持って、一緒に――というか、本家本元を圧倒する朗々たる声で――歌いだしたのです。そして、そのまま最後まで歌いきりました。
びっくりすると同時に、今でもかつてのヒット曲をドイツ語で歌うことのできる記憶力に感動。思わず「ブラボー!」を叫んでしまいました。
次のイオ30年の節目にも小松さんの歌を聞かせてもらいたいものです。