先月30日から横浜みなとみらいで開催されている世界SF大会「Nippon2007」も、明日正午からのクロージングで閉幕。私自身に関していえば、今日午後6時までの企画で出番はなくなり、もう会場へ足を運ぶ必要はありません。
ふうっ。狂乱の3日間といいますか(出かけたのは、31日、1日、2日でしたから)。例年のSF大会に比べると長いのですが、興奮状態にあるとあっという間に過ぎてしまいますね。
参加者は、土曜日(1日)現在で、海外から875人、国内1796人の計2671人だったそうです。SFファンというのは日本人も外国人もどこか似ていて、会場にいるととても安心できます。海外から旅費と参加費を払ってはるばるやってきた人たちが、ボランティアスタッフとなって裏方をつとめていたりするのは、もしかすると不思議な光景なのかもしれません。主催運営する人たちを含め、参加者全員が持ち出しなんですからねえ。
「あの人たち、何やってんの?」と思う人がいる可能性は高い。でもこれがSFの文化なんです。
写真は31日夜に日本SF作家クラブ主催で開かれた「レセプションパーティー」でのひとコマ。
明日からはほぼ日常どおりの生活が戻ってくるはず。今はまだ「日常」がどんなだったか、思い出しづらい状態ですが……。
〈ナンクロメイト〉10月号(マガジン・マガジン)が発売になりました。新刊紹介コーナーで、福田和代『ヴィズ・ゼロ』(青心社)、石山茂利夫『国語辞書 誰も知らない出生の秘密』(草思社)、中島美代子『らも 中島らもとの三十五年』(集英社)を取り上げています。
『ヴィズ・ゼロ』は女性新人作家によるサスペンスアクション。サービスてんこ盛りで、今年の新人賞候補ナンバーワンではないでしょうか。
『らも』の著者は、中島らも未亡人。同世代として生き方の思想はとてもよくわかりますが、こういうふうに実践していた人たちがいたとは……。ここで明かされた2人の生き方にはかなりなショックを受けました。