オバさんが転倒している!
夕方、家から少し離れた植木畑でツツジの花を眺めていた時の出来事です。
お孫さんらしい赤ちゃんを乗せたベビーカーを押し、柴犬よりやや大きめの和犬を引いていたオバさんがすぐ近くにいました。坂の下から大型犬を引いた若者がやって来ると、オバさんの和犬は大型犬に吠えかかりました。大型犬はうるさそうに和犬を威嚇します。
オバさんは必死でリードを引っ張り、犬を引き戻そうとしていました。
大型犬が和犬を振り払って、ようやく通り過ぎたかと思ってホッとしかかった時のこと。若者と犬を見送って振り向くと、オバさんが地面にひっくり返っています。和犬はなおも大型犬を追おうと、リードを激しく引っ張り、引っ掛かったベビーカーが倒れそうです。
赤ちゃんが危ない! 私はベビーカーに駆け寄り、両手で支えました。
一緒にいた家内の方はオバさんに駆け寄ってリードを受け取り、犬を引き戻すと同時に、オバさんに「大丈夫ですか?」と声をかけています。
オバさんは仰向けになったまま、左の肩のあたりを押さえて呻きつづけていました。
しばらくして、赤ちゃんのお母さん(オバさんの娘さん)がやって来たので、犬も赤ちゃんも一緒に引き渡して来ましたが、大丈夫だったのかなあ。骨折などしてなければいいのですが。
今日の野の花はハルジョオン。今の季節、そこらじゅうに咲いていますね。白い花も多いようですが、これは薄紅色の花びらがきれい。
今でこそ雑草に成り下がっていますが、大正時代、北アメリカから渡来した当初は園芸植物だったとか。命名は牧野富太郎博士。
もう少し季節が進むと、よく似た花のヒメジョオンに取って代わられることになります。