惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

紫鷺苔

2008-04-09 20:42:24 | 草花
 野川を散歩していて、ツバメを見かけました。今年、初めて。
 たぶんもう少し前から飛来していたのでしょうが、まだ数は少ないようですね。
 この鳥を見かけると、水田の作業が始まる時期なんだなあと思います。

Murasakisagigoke0804  でも、写真はサギ――といっても、地面に生えているムラサキサギゴケです。
 ゴマノハグサ科の多年草。草っぱらに生える雑草です。花そのものは1センチぐらい。こういうふうにたくさん咲いていると風情があります。
 同じ仲間のトキワハゼの方が、より身近に見かけるかもしれません。

 〈遊歩人〉4月号が出ました。担当している書評欄で次の4冊を取り上げています――

  • ガブリエル・ウォーカー『大気の海 なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか』(渡会圭子訳、早川書房)
  • 小松左京『小松左京自伝――実存を求めて』(日本経済新聞出版社)
  • 浅暮三文『広告放浪記』(ポプラ社)
  • 河合香織『誘拐逃避行 少女沖縄「連れ去り」事件』(新潮社)
 小松左京さんの『自伝』は、日経新聞「私の履歴書」に加筆したものを第1部とし、〈小松左京マガジン〉連載の「自作を語る」を第2部としたもの。特に後者を読んでいて「う~む、なんて凄い人なんだろう!」と唸ることが多かった。なんというか、思考が実に壮大で、それでいて肌に感じるようなロマンチシズムに溢れているんですよ。前からわかっているはずなのに、また改めて感じ入りました。