立秋。東京は朝から抜けるような青空が広がり、たいそう暑い一日でありました。
今日の写真はツユクサ。これも帰郷した際の散歩での収穫。田舎道の朝によく似合う花です。
花弁は3枚。上に並ぶ青い2枚は立派ですが、下側の半透明の1枚が地味。
きっと上の2枚を目立たせようと頑張るあまり、下の1枚のことがおろそかになってしまったんでしょうね。進化の偏りというべきか。
6本あるオシベにも進化のカミサマが奇妙な役割分担を強いています。
花弁の付け根近くにある黄色い3本は花粉を出さない「仮オシベ」。きっと、青い花弁との対比で、花全体を目立たせようというのでしょう。
2本、キュッと突き出て、先端に褐色の立派な葯をつけているのが完全なオシベ。これは花粉を出します。
あと1本、「仮オシベ」のすぐ前にちょこっと黄色い頭をもたげているのもオシベで、こいつは少しだけ花粉を出すのだそうです。
メシベはいちばん左に伸びている1本。
なんだか複雑なことになっているんですねえ、ツユクサも。