本を読んでいたら「楔」という字が出てきました。
「この字は知っている。読めるはず」
だけど、その言葉が出てこないのです。「きつ」という音読みは思い出せる。しかし、訓読みが……。
意味もわかって、▽の形とか、木材や石の割れ目に打ち込む用途とかも知っている。ただその言葉が……。
老化現象ですね。耄碌しているんですね。
固有名詞はずっと以前から出てこないことがあったし、もう慌てませんが、普通名詞だとやばいのでないか。脳の回路が目詰まりしている感じ。
漢和辞典を引けば、すぐにわかることなのですが、それも悔しいのでそのままにしていたら、しばらくしてポコッと「くさび」という言葉が浮かび上がってきました。良かった。
今、思うと「楔形文字」という四文字熟語を想起すればよかっんですね。「せっけいもじ」とも「くさびがたもじ」とも読むことを思い出して正解にたどり着けたような気がします。
もの忘れの解消は、いくつもの経路からたどれるようにしておくこと。人の名前も、それと関連するものを色々と思い浮かべ、名前にくっつけておけば、少しは思い出しやすくなります……なるはず……はずなのですが……。