今日は庭木に寒肥を施しました。それと、刈り残してあったカイヅカイブキの剪定も。
庭木の根元には、最近、ガーデンシュレッダーで粉砕した枝や葉っぱを撒き散らしてあります。それが有機肥料となって滲みこむので特に寒肥は必要ないと思われます。
しかし、庭のほぼ中央にあるサルスベリと、東側の建物基礎に近いところのカイヅカの根元には撒いてありません。そこで、根元の周囲に溝を掘り、油粕を埋め込みました。「夏には盛大に枝を広げて、葉を繁らせておくれ」と頼みながら。
『きのこ文学大全』(平凡社新書)は、著者の飯沢耕太郎さんのきのこ好きが嵩じて、古今東西の文学作品やマンガ、映画などからきのこの登場するものを選び出してきたという、実に嬉しい本。日本人作家では泉鏡花や宮沢賢治を始めとする早々たるメンバーが並び、外国からは『アリスの不思議な旅』や現代音楽のジョン・ケージの発言など多彩なテキストが採用されています。
そうした中に、畏友・深堀骨氏(→こちらもしくはこちらをご参照ください)の「若松岩松教授のかくも驚くべき冒険」が入っているのには驚きました。何というマニアックなSF嗜好。
「若松岩松――」は短篇集『アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記』(早川書房、2003年)に収録されている作品で、確かにきのこがたくさん生えている話でしたねえ。
こういう読者もいることですから、深堀さんにはもっと作品を発表していただきたいものです。