昨日の伊興七福神のうち、実相院に祀られていた大黒天です。ご覧のとおり、真っ黒。
七福神の大黒天は、大国主の命でもありますよねえ。この写真、格好は大国主で、色は真っ黒。まさに両神が一体化しています。どなたのデザインなのでしょう?
大黒天は、ヒンドゥー教のマハー(大)カーラ(黒)神。シヴァの化身ですが、実際、黒い神さまなのでしょうね。
大国主の命は、オオナムチともいいます。おそらく出雲近辺の国主で大和朝廷と張り合った中では最も力があった勢力をカミとしたものでしょう。少彦名(ヒルコ、エビス)とペアになって、あちこちの神社に祀られています。
「大黒」と「大国」――どちらも「ダイコク」だから一緒くたにされているのです。さすが日本人というべきか。
そもそも七福神にはインドと中国と日本の神さまが入り混じっているのですよね。
大黒天・恵比寿・弁財天・毘沙門天・福禄寿・寿老人・布袋。どれがどの国出身なのか、わかります?
「ベストSF2008」に 毛利信明さん から投票をいただきました。毛利さん、ありがとうございました。
投票の要領はこちら。
- 〔七福神の国籍〕
- 大黒天……インド+日本
- 恵比寿……日本の神だが異国から渡来
- 弁財天……インド(水の神)
- 毘沙門天……インド(仏法を守る神)
- 福禄寿……中国(道教の神・南極星)
- 寿老人……中国(福禄寿に同じ)
- 布袋……中国の禅僧・契此(かいひ)
- 恵比寿……日本の神だが異国から渡来
- 大黒天……インド+日本